開店と同時にトントントンとお客さんの来店。
飲み物をお出しするのと突き出しを作るのに大忙しの時、Fちゃんが「手間のかかるお土産だよ」と言って、お土産をくれました。
私は突き出しを作り終えてから厨房(お客さんから見えない所)でFちゃんのお土産を開いて見ました。
お土産の中身はサザエ。
一瞬、私は思いました。“どうしよう?サザエを焼いた(サザエのつぼ焼き)ことがあるのは20年以上前。上手く出来るかな?”とドキドキ。
カツオだしの醤油と酒で出汁を作り、2つあるレンジに網を乗せてお客さんと私達の人数分を一気に焼きました。
心配しながら焼き上げ、小皿に乗せて、みんなに出しました。
食べたみんなの感想は?・・・「美味しい」との反応。
私も食べてみましたが、サザエの身が大きくて歯ごたえはコリコリ、美味しかったです。
殻に残った出汁を飲んだけれど丁度よい味付け。
みんなに喜んでもらえて私も満足。
Fちゃん、ありがとう。
今日は暑くて、今年初めて冷房(エアコン)を入れました。
今夜、最後までいてくれたMちゃんとJちゃんは色んな話しをいっぱいしてくれました。
飲みに出て家に帰ったらMちゃんの入れ歯が無くなっていて困った話。
Mちゃんの奥さんの生前の苦労話。Jちゃんの少年時代の話。
Jちゃんは着物のつかみ取りの話をしました。
6畳くらいの部屋に女物男物の着物が山と積まれ、小さなビニール袋(横30cm、縦40cmくらい)を渡されて時間内に袋に入れた物が1,000円で買えるそうです。
買い物客は50人くらい。その中で男は2人。
お客さんは一斉に着物を袋に詰めるとか。
着物は選んでいる暇はなし、男物とみれば袋に詰めていくそうです。
「袋に沢山入れるコツがあるんだ。着物1枚1枚を畳んでから入れるんだ」とJちゃんは言い、「狭い所で素早く畳まなくてはならないので、家で着物を畳む練習をしている」と言いました。
この間は1,000円で着物は9枚だったそうです。
「1枚100円ちょっとだった」と嬉しそうにJちゃんは話していました。
でもでも、飲みに行っての帰りの電車の中で酔っ払ったJちゃんが大きな声で喋ったそうです。
Mちゃんの着物を指差しして、「この羽織は100円、この着物は200円」と。
恥ずかしくて居たたまれないMちゃんは酔っ払ったJちゃんを無視して知らん顔をしたいたそうです。