花見

朝8時半に目覚し時計で起きて用事を済ませ、9時50分頃に家を出ました。

天王寺の辺で弁当を4つ買って、10時20分の近鉄吉野行きの急行電車に乗りました。

古市で電車を乗り換えて、10時52分に滝谷不動に着きました。

そして、NちゃんとKの家に行きました。

家に着くと生後5ヶ月のメスの黒柴犬(ピノ)が迎えてくれました。

Nちゃん、K、岡ちゃん、私とピノで田舎道をたどり錦織公園に行きました。

公園の桜は、ほぼ満開。

桜の下で弁当を広げている人がいっぱいいました。

私達も桜の下にブルーシートを2枚広げて、宴会を始めました。

Nちゃんは鶏の唐揚げ、ブリ大根、酢だこなどを作ってくれていました。

でも、Nちゃんが、酢だこをシートの上にひっくり返したので、みんなで大笑いをしました。

まずは、ビールで乾杯。

4人でする花見も今年で3回目。

日が雲で遮られるとちょっと寒いけれど、日が射してくると暖かいと云う天気でした。

Nちゃんが作った手料理はみんな美味しかったです。

話題はNちゃんとKの夫婦の話、子犬ピノの話、店の話などで延々。

夫婦(男同士)の会話がなくなり険悪になりかけていたけれどピノのお陰で、夫婦の会話が出来るようになったそうです。

そして時々、ピノの教育問題でもめたりするようです。

私達がワイワイ会話をしている間、子犬のピノはウロウロして土をほじくったり、落ちている小枝をガジガジかじったり、周りの人達や他の犬達に愛敬を振りまいたりしていました。

桜吹雪が舞い散り始めた4時頃、私達は帰ることにしました。

帰り道、私はピノをつないだ紐を持たせてもらいました。

ピノは鼻をクンクン地面に擦(こす)らんばかりに歩いたり、走ったり。

他の犬を見ると、恐い物知らずで近付いて行こうとするので紐を持っている私は大変でした。

NちゃんとKの家に着くと、「上がって行け。上がって行け」としきりに二人が言ってくれるので私達は上げてもらうことにしました。

前に来た時は雑然とした家の中でしたが、今日は生活感の漂う夫婦の家になっていました。

それから、今度は焼酎で乾杯をしました。

そして、「これからお互いにお爺ちゃんになるまで毎年、花見をやろうね」と、約束をしました。

酔いがまわってきて「そろそろ帰る」と言うと、「もう1杯飲んで行け。ゆっくりして行け」と言われ、何杯も飲んでしまいました。

外が暗くなり外気が冷え始めた頃、NちゃんとKとピノに見送られて、私達は家路につきました。

NちゃんもKも色々あって苦労(お金以外)をしているようです。

Kは最後までNちゃんの面倒を看ると言っていました。

男と女の夫婦も大変だろうけれど、男同士の夫婦も色んな面で大変です。

お互いに辛抱をし合って、夫婦として添い遂げて欲しいと、私は思いました。

新世界に着いて店に行った帰りに、酔っ払った私達は夫婦喧嘩をしてしまいました。

あ〜、前途多難。

晴れ渡った空には美しい満月が、こうこうと輝いていました。

「良い店、綺麗な店が見付かって良かったね。これからも店、頑張って続けてね」と、我がことのように喜んでくれたNちゃんとKには大感謝です。