Aさん(72才)と、B君(47才)が一緒に来店。
エレベーターで、一緒になったそうです。
Aさんはすごく賢く、趣味も広範囲なので、来店されると次から次へと早口で話し出されます。
「知ってる?知ってる?心臓ガンと小腸ガンがないのはなぜか?それはね、心臓と小腸が他の臓器に比べて温度が高いからガンにならないんだって」と、Aさん。
「植物などから発している『気』があるでしょう?『気』って、何処から入って、何処から抜けるか知ってる?『気』はね、頭から入って(Aさんは左手で拳を作って)薬指の指先が当たったその場所(掌)から抜けるんだって」と、Aさん。
水を入れた2つのコップにね、良い言葉(例えば『感謝』とか『喜』)と、悪い言葉(例えば『忌』とか『悪』とか『死』)を書いて紙を張って置いたらね、それぞれのコップの水の分子の構造が変わるんだって」と、Aさん。
Aさんは色んな物が入っている大きな布製の手提げカバンから、黒いビニール袋を出して来ました。
袋の中身は「週刊プレイボーイ」。
「紀伊国屋でね、「プレイボーイ」のバックナンバーを取り寄せてもらったんの」とAさんは言い、プレイボーイのページをめくって、あるページを見せました。
そのページは「アトランティスの謎云々」の特集記事。
その次にカバンから出て来たのは韓国映画のDVD。
「これはね、甥っ子に頼んでパソコンで取り寄せてもらった映画「観相」のDVDだよ。高かったよ。面白い映画だよ。主役の俳優が好きなんだ。「DVDは韓国語で、英語の字幕が入っているよ」と、Aさん。
Aさんの話の種は多岐にわたり、私達は話に付いて行くのが、やっと。
いや、話に付いて行くのに・・苦労しました。
B君は会社の寮(ビル)に、入っています。
部屋数は30くらいあるそうですが、入っているのは4人の男達。
ある男は、良く働くので裕福。
女がいる飲み屋で飲んで、深夜、タクシーで帰って来るそうです。
違うある男は、あまり仕事をしないので貧乏。
金が支払われるまでの間、水を飲んで過ごしていることもあるそうです。
「B君、貯金をしてる?」と聞いたら、「それなりに」と、B君。
「なんで貯金をするの?」と、浮世離れしたAさん。
「将来、老後の為だよ」と、私。
国民一人当たりに換算すると、借金が800万円以上あるとか。
あ〜あ(ため息)。みなさん、頑張りましょ〜。