童話

よく童話とかおとぎ話にあります。

魔法使いか、天使か何かに「お前の願いを一つだけかなえて上げよう。言ってごらん」と言われ、主人公が一つだけ願いごとを言う場面が。

こんな所を読むと何時も私は思ってしまう。

「願いごとが何時でもかなえられるようにして下さい」と私だったら言うのにと。

その場限りの、1回だけの願いごとなどつまらない。

何時でも願いごとをかなえられる力、魔力を下さいと、私ならお願いするな、と。

こんなことを考えている私って、やっぱり人と違うなと考えてしまう。

変なふうに人と違っているなと思ってしまう。

N、Nちゃんの小Nちゃんが去年の節分の時に言っていた。

パソコンの或るサイトに登録をしておくと、毎日ちょっとした小話、小噺が送られて来ると。

そして送られて来た話にこんなのがあったと。

ある人が子供の時に、お母さんに聞いたらしい。

「何で家では節分に豆まきをしないの?」と。

お母さんは答えたらしい。

「誰にも言ったらだめよ。内緒だよ。本当はね、我が家は鬼の家系だよ。だから豆まきはしないの」と。

その人は大人になるまで、ずっと鬼の家系だと信じ込んでいたらしい。

早飲み込み、早とちり、疑うことを知らない性格の私にも似た経験があります。

人形を一所懸命、真心を込めて可愛がっていると人間のように話し出し、動き出すと信じていました。

何が起きても不思議ではない世の中。

人形が動き出すと信じて人形を可愛がっていた時期があり、20才くらいまで信じていました。

25才くらいになって、やっと気が付きました。

人形が動き出すのはピノキオの話であって、本当にあった話ではないと。

疑うことを知らない私は愕然としました。

幼児の時に聞いた話をそのまま信じ込んでいたと。

こんな私ですから、人が言った冗談を今でも真に受けて信じ込んでしまっています。