(無題)

私の家では読売新聞を取っています。

夕刊の連載小説を毎日楽しみに読んでいます。

今、連載されている小説は廃校となる高校の3年生が主人公です。

一人ひとりが大人になって行く物語です。

その中で最近よく書かれているのが、十年後、二十年後の自分は、今の自分のこと(出来事、心持)を覚えているだろうか?ということです。

私の子供のころ、十代のころ、二十代のころ、随分昔のことですが記憶に霞がかかったようになり、ほとんどと言って良いくらいに忘れてしまっています。

将来に失望をして悩んでいた多感な頃のことは微かな思い出にしかなっていません。

今も私は大いに悩んだりしているけれど、悩みが多すぎて何を悩んでいるか整理がつかない状態です。

ボケが始まった所為かもしれないけれど。

10年後には今の悩みを忘れてしまって、また違う悩みで悩んでいるのでしょうね。

こんな風にして歳をとっていくのでしょうね。

全てのことを忘れてしまうくらいの楽しいことはないですかね。