金曜日

今日、最初のお客さんはAちゃん(67才)。

お付き合いをしているBちゃん(72才)は、今日は来ないそうです。

足がかなり弱って来ているので、遠出の外出は無理だそうです。

「Bちゃん、将来は車椅子かもしれない」と、Aちゃん。

Bちゃんの身内は、姉さんしかいないので「万が一の時は家族葬にしてくれ」と、Bちゃんが言っているそうです。

「歳がいって涙もろくなってしまった」とAちゃんは言い、Bちゃんの話をしているAちゃんの目が、うるんでいました。

“人間の老い”を見ると云うのは悲しいね。現実って、厳しいね。

Cさん(70才)、現役の頃は仕事で中国に行っていました。

15年前くらいに、「北京でゲイの集まる所がある」と聞いたので、行ってみたそうです。

場所は団地の地下の集会所の様な空間。

今にも壊れそうな木造の机や椅子が並べられたような所。

ゲイの若い人達が、いっぱい集まって、酒を飲んでいたそうです。

その中に、白人と一緒に来ていた中国の若者(30前後)がいたので、話しかけたそうです。

その若者(過去、オランダに留学)は公務員で、HIVの対策委員の様な仕事をしている人だったそうです。

連れの白人はオランダ人だったとのこと。

上海のゲイスナックは北京より、派手だったそうです。

「中国の男と遊んだ?」と私が聞いたら、「遊ばなかった。もし遊んで(ホモ行為)捕まって、パスポートに『恥』のスタンプを押されたら困るから」と、Cさん。

そう云えば昔、中国で性犯罪(売買春)を犯せばパスポートに「恥」のスタンプを押されると云う話があったけれど、あの話って、本当の話だったのでしょうか?

Dちゃん(167・63・63で、妻子持ち)は、かけふの店は今日で3回目。

Dちゃんが言いました。

「マグロって言葉があるでしょう。僕、マグロです」と。

Dちゃんが何を言わんとしているのかが、理解できたのは暫くしてから。

Dちゃんが30才を過ぎた頃(奥さんの妊娠中)に男にハントされて、この世界に入ったそうです。

その時にハントして来た男とは、まだ付き合いがあるそうですが、男とのセックスは一方的なもの。

男が全てをしてくれて、Dちゃんはただ寝ているだけ。

相手のPをくわえたことも、相手の体に愛撫をしたこともないそうです。

ましてや、相手のお尻をなめたこともないそうです。

「普通、セックスってフィフティ・フィフティ、ギブアンドテイクでしょう?」と、私。

Dちゃんは女との行為は数知れずで、何人もの女とセックスをして来たそうです。

奥さんは3年間、口説き続けて、やっと結婚が出来たそうです。

3年間、「貴方はタイプではありません」と、断られ続けていたそうです。

結婚した時点で、「奥さんは処女だった」と、Dちゃん。

奥さんとのセックスでは正常位でしか、していないそうです。

その代り、他の女とは色んな体位で、バンバンやったそうです。

女のオマンコをなめるのは大好き。お尻もなめれるそうです。

「女とセックスをする時は、一滴もアルコールを飲まないでする。飲む時は、セックスを済ませてから飲みに行く」と、Dちゃん。

多分、奥さんとの性行為もなくなっていることだろうと、私は思い、「オナニーはするの?」と聞いたら、「オナニーは全くしない」との返事。

この時点で、後から来たEちゃん(45才)も話に参加。

Dちゃんは、Eちゃんがセックスに関して淡白なのを不思議がっていました。

そして、Dちゃんが言いました。

「1週間に1度は必ずやっているよ(射精)」と。

そこで私は、ガッテンしました。

Dちゃんはオナニーではなく、奥さんとまだ、セックスをしていたのです。

最低、週1のペースで。驚き。

「挿入時間は10分くらい」と聞いたら、「いや、もっと」との返事。

30分以上は軽く、もつ(挿入・ピストン運動)そうです。

話を聞いていたEちゃんが、受けの立場として、うらやましそうに言いました。「男とセックスをすれば、バリ立ちで、受けの人にもてるよ」と。

Dちゃんは酔わない時は、くそ真面目な顔をしていて小難しい感じです。

でも、酔って来るほどに可愛くなってきます。そしてハンサムです。

Fちゃん(70才前後)が、カラオケのデンモク(リモコン)を、操作していました。

隣に座っていたAちゃんが言いました。「老眼鏡はいらないの?新聞を読む時もメガネをかけないの?」と。

それに対して「私は新聞は見ません。ニュースはテレビで見ます。私はどこも(下半身も)悪い所はありません」とFちゃんが言ったので、みんなは大笑いをしました。

Gちゃんが言いました。

「来週の金曜日に京セラドーム(阪神タイガースの応援)に行く」と。

かけふの店のお客さんで、同じ日に行く人達がいます。

日って、重なるものなのですね。