木曜日

Aちゃん(60代半ば)と、Bちゃん(40代前半)、この2人は歌が上手です。

2人でEXILEの「Ti Amo」をデュエットしましたが、上手でした。

2人はこの曲を久保田利伸のカバーで聴いて、良い曲だな、と思い、練習をしたそうです。

Aちゃんは、鈴木雅之松山千春来生たかおの曲は、原曲キーで唄っています。

歌が上手いと、唄っている人とのイメージのギャップが生じるもの。

Aちゃんは普通の顔をしていますが、歌が上手すぎるので、「トイレで唄って来たら」とか、暗に顔を見ないで歌を聴いている方が良いと云う様なことを、言われるそうです。

Aちゃんの容姿について、もう一つのエピソードを聞かせてくれました。

若い頃、南のゲイスナックで飲んでいたら、東京から来た男がAちゃんに機嫌よく、何杯もビールを注いでくれていたそうです。

Aちゃんがトイレに入っている間に、マスターが東京から来た男に言ったとか。

「あの子、どう? よかっったら世話するわよ」と。

それに対して、東京の男が言ったとか。

「あんな饅頭みたいな顔の奴は、いらん」と。

トイレで一部始終を聞いていたAちゃんは、カチンと頭に来たとか。 お前なんかに言われたくない、と。

言っときますが、言っときますが、Aちゃんは決してブスではありません。 十人並みの顔です。

Aちゃんは機嫌が悪い時はメッチャ、切れやすいそうです。

ゲイスナックで、客に対して切れたことは度々。

その挙句、マスターに文句を言うそうです。

「マスターだったら、もっと上手く、客を仕切れ」と。

電車の中で女が化粧をしていたら、文句を言うそうです。

「電車の中で化粧なんかするな。するんだったら女専用車両に行け」とか。

隣に座っていた女がロンゲをブラシで梳いたり、枝毛をいらい出したら、「やめろ、汚い」と言って、やめさすそうです。

Aちゃんのお母さんは、99才。

お母さんも切れやすいそうです。

お母さんと同い年の近所のお爺さんが、年寄り独特のすり足でAちゃんっちの畑に来て、畑で小便をするそうです。 

お爺さんは、自分の家まで、小便が持たないのでちょくちょく。

すり足の音がしたら縁側に行き、立ちしょんをしているお爺さんに、お母さんが男言葉でどなるそうです。

「なんでそこで小便するや。金玉、蹴り上げるぞ」って。 

そのお爺さんの息子は、Aちゃんより1歳年上。

その男は、Aちゃんっちの畑に煙草の吸殻をよく、捨てるそうです。

「今度、その吸殻を集めて、そいつの家の庭にまいてやろうかと思っている」と、Aちゃん。

「やめとき、今のご時世、殺されるかもしれんから」と誰か。

「そうだね」と、Aちゃん。

2人にはその他、面白い話をいっぱい聞かせてもらいました。

私達は、笑いっぱなし。