金曜日

Aちゃん(60過ぎ)と、Bちゃん(40半ば)は、同棲中。

2人は同じ会社に勤めていますが、派遣先は別々。

夜の食事の残りで、翌日の弁当を作って、冷蔵庫に入れて置くそうです。

弁当を持って会社に行くって、堅実な2人だね。

Cさん(70過ぎ)は、近世邦楽(能楽)の大御所。

お弟子さんに、年配の芸者さんもいるそうです。

彼女、見た目には超、不細工だとか。

前歯が割れているので、「早よ、歯医者に行って治しや」と言ったら、「ガハッハッハッハ」と、豪快に笑い、「私は顔では売っていません」と、言ったとか。

彼女が言った通り、顔はまずいけれど、彼女の舞(芸)は一流だそうです。

Dさん(70代)も、近世邦楽(唄もの)の先生。

Dさんの場合、教室で芸事を教えると云うよりは、習いに来た人達を笑わせるのが超得意。

「今の時代、厳しく芸事を教えてもダメよ。弟子がいなくなるから」と、Dさん。

淡路島のマラソンランナーEちゃん(60半ば)、かなり酔って来店。

「今年も第九、抽選に当たったよ」と、Eちゃん。

来店中の歌の上手なFさん(60代後半)が、「大工がどうしたの?」と、ボケて、Eちゃんに突っ込みを入れました。

ちなみに「第九」とは、年末にテレビで放映している「一万人の第九」のことです。

Eちゃんは、ここ数年、毎年の様に参加し、合唱をしています。

    「一万人の第九」 動画

Eちゃんが淡路島と聞いて、大阪府泉南郡に住んでるDさんが話ました。

Dさんは四国に行く用事が出来て、深日港(ふけこう)から洲本行きのフェリーに乗ったそうです。

そして、明石大橋を走る四国行きの高速バスに乗り継ごうと、高速バスのバス停(淡路島洲本)でバスを待っていたとか。

時間は真夜中。 バス停にはCさん一人。

「すごく、心細かったわ」と、Cさん。

Dさんが住んでいるのは大阪の最南端。 隣は和歌山。

そこから大阪市内に出て、四国行きの高速バスに乗るって超、遠回り。

だから淡路島に直接行き、高速バスに乗ったそうです。

分かるなー、みんなが寝静まった真夜中にたった一人。

周りは田舎で真っ暗。 バス停の灯りがポツン。

時間通りにバスが来ればいいけど、もし、来なかったらどうしよう?と、思うと淋しいものね。

Dさんと、Fちゃんの間に座ったデブ老け専のEちゃんにとって、DさんもFちゃんも体型的にはタイプ。

タイプに挟まれて、Eちゃんはオロオロ。

2人のお尻を見ては、「いい尻してるね」と、Eちゃんは言っていました。