定期的に行っている鍼灸屋さんに行くのに、汗をかきベトベトの身体で行くのが嫌なので銭湯に行きました。
大分前KZちゃんが言っていました。
「新しいハッテン場を見つけたよ」と、言っていたT温泉(銭湯)です。
私がこの銭湯に行くのは昼の間なので、その道の人には会ったことはありません。
このT温泉で湯船に浸かっていると、脱衣場から浴場をジッと見ている男性がいました。
年は50半ばくらいの人で白い半袖のシャツを着ていました。
暫らくして見ると、まだその男性は浴場を見ていました。
どうしてだろうと思っていると、その男性は服を着たまま浴場に入って来ました。
男性は短パンをはいていました。
そして身体の不自由なお年寄りの介護を始めました。
私だったら短パン一つで介護した方が汗もかかなくて良いのにと、思って見ていました。
身体の不自由なお爺さんは湯船から出ようとし、ヘルパーの男性も一所懸命、お爺さんの身体を抱え上げ湯船から出そうとしました。
お爺さんは湯船の端に座り、左足は湯船の中、右足は湯船の外にあります。
左足が不自由なのか湯船の外に出ません。
お爺さんは手で左足を持ち上げて足を外に出そうと何度も試みましたが出ません。
ヘルパーの男性も必死でお爺さんの身体を持ち上げて湯船の外に出そうとしましたが出ません。
ヘルパーの男性が右手でお爺さんの身体を持ち上げ、左手でお爺さんの左足を持ち上げ、やっとお爺さんを湯船から出すことが出来ました。
そして、お爺さんの身体を持ち上げながら歩き始めました。
お爺さんは右手でヘルパーの人の白いシャツをしっかり握って身体を支え一歩一歩と歩いて行きました。
成る程なと、私は思いました。
シャツを着ているからお爺さんはシャツをつかみ身体を支えることが出来るのだと、思いました。
それにしてもヘルパーの人は大変ですよね。
私が脱衣場で濡れた身体を拭いている時、今度は女性のペルパ−さんがお爺さんと来ました。
ヘルパーの皆さん、ご苦労さん。頑張って下さい。
夜はOちゃんと立ち飲みに行きました。
美味しいおでんを当てに、ビールと酒を飲み、その後スーパーに行きました。
スーパーの帰り、夏祭りの河内音頭が聞こえてきました。
家の近くの五条神社から聞こえてくるので、Oちゃんと見に行きました。
舞台の上では河内音頭を生で演奏をし、生で唄っていました。
狭い境内では老若男女のみんなが踊っていました。
みんな、踊りの上手なこと。
男の人はユーモラスな振り付けで、歯切れ良く踊っています。
女の人は優雅に品を付けて踊っていました。
その中でひときわ踊りが上手で、表情豊かなお爺さんが二人いました。
二人とも背は低く、太って可愛いお爺さんでした。
惚れ惚れとして私は二人のお爺さん見ていました。
生の河内音頭を聞き、踊りを見て私は感動をしてしまいました。
日本古来の伝統、祭りを身近に見て感動をした一夜でした。