別れる時

先週の水曜日、Oちゃんは私の頭を散髪した。

所要時間2時間。その間、私は録画をしておいたテレビドラマを観ていた。

テレビ大阪のドラマで新幹線が作られるまでのドラマ。

戦後から東京オリンピックまでの間の国鉄マン達のドラマで見ごたえがあった。

出演は三国連太郎染五郎のお父さん、加藤治子、高橋惠子等であった。

散髪が何時終るか、何時終るかと思いながらドラマを観続けていた。

Oちゃんはこれまで何度か私の頭の散髪をしたが、する度に腕が上がり、見る目が肥えてきたのか、自分で散髪をしていて欠点が見え初めてきたのだろうか。

あそこも直さなくては、ここも直さなくてはと何時まで経っても終らない。

2時間ドラマを見終えて、とうとう私の辛抱の限界がきて散髪を止めてもらった。

Oちゃんは最後に言った。「これからは水曜日が散髪の日だ」と。

と云うことで明日は散髪の日です。

夜にA君から電話があった。「彼と別れようと思っている」と。

A君が付き合っていた彼が余りにも忙しい人なので、会う時間がないと言う。

彼は人生の先輩として学ぶことが一杯あると言う。

彼の顔も体形もA君の大理想。

でも、彼には妻子がいて、生活もハイクラス、そのうえ凄く多忙。

生活環境が違い過ぎて普通の付き合いが出来ないらしい。

会いたいと思っても会えないのは辛いこと。

彼にとって自分(A君)の存在はどの程度のものかと、色々考えた結果、別れようと思っているらしい。

男同士の付き合いに関して、私は思っている。

付き合いが始まったらうやむやに解消をしないで、はっきり別れてから新しいスタート、お付き合いを始めるべきだと。

二人が付き合っていることを知っている回りの人達に、分かれたことをはっきり公表してから次の付き合いを始めるべきだと思っている。

でないと変な誤解を生む。とかく噂の流れる世界。

どちらがどちらを振ったかとか、二股を掛けているとか変な話が飛び交ったりする。

分かれる時は慎重に話を進めて欲しいと思っている。

彼と別れてから再会をした時、「元気にしているか」とか、お互いに会話の出来る関係を保って分かれて欲しいと思っている。