銀婚式

私達、私達というのはOちゃんと私のことです。

男同士の夫婦をして25年くらい。

何年何月何日に出会い、いつ同棲を始めたかは定かではありませんが、普通でいけば銀婚式頃にあたります。その間に色々のことが沢山ありました。

でもこの頃、月日を重ねる度に夫婦の絆が深まりつつあることを実感しています。

だからもう別れることはないでしょう。別れるとしたら死別しかないでしょう。

Oちゃんのことは親や姉兄にも紹介をしました。友人として実家にも何度も連れて行きました。盆正月、お葬式などに二人でよく行きました。

ひょっとしたら身内の人々は気付いていたかもしれません。

男同士の夫婦であることを。

(歌の文句じゃありませんが、「言わず語らずにわかってくれた」というものでしょうか。)

歳を重ねてきたこの頃思っています。

大阪を離れてどこか知らない所で、二人で老後が過ごせたら良いなと。

親戚のことも気にせずに。

住むのだったら温暖な気候の所が良いな。

海か山があったらもっと良いな。

国民年金はあてにならないから死ぬまで働ける仕事があったら良いな。

贅沢は望まない。一間のアパートで良いな。

こんなささやかな希望を抱いている私です。