犬の散歩

奈良に行くと犬を連れて散歩をしている人が多くいる。

犬の種類、名前を知らない私はそれぞれが何と言う種類の犬かは知らない。

雑種の犬を連れている人はいない。

みんな、ペットショップで売っているであろう犬達である。

飼い主がスーパーで買物をしている間、つながれている犬達を見ていると色々の性格の犬がいる。

愛想の良い犬。愛想の悪い犬。人を見ると吠える躾けの悪い犬。

一人ぼっちでつながれて淋しがってクンクン鳴いている淋しがり屋の犬。

躾けの悪い犬意外みんなそれなりに可愛いと思う。

人と人との関係が希薄になっている今、みんなペットで癒しを求めているのだろうなと思う。

でも、見ていて淋しくなる光景がある。

身体の悪い、ちょっとヨボヨボの老人がヨボヨボの犬を連れて歩いているのを見ると心が沈んでしまう。

又時々見るのだけれども、足腰が弱って真直ぐ歩けない犬を散歩させている人がいる。

犬の胴体に紐を結んでそれを持ち上げながら飼い主は散歩をしている。

紐で結ばれ持ち上げられながら歩いている犬はそれでも斜めにヨタヨタ進んでいる。

腰でも抜けてしまっているのだろうか。

お互い、飼い主や犬が元気な間は良いけれど、病気や年老いた時はちょっと淋しい気がする。

生きものは何でもそうだけれども、赤ちゃんの時が見ていて一番良い。心が和む。

人間の場合、3才までの一番可愛い時期に一生分の親孝行をすると言うらしい。

人の命、ペットの命、命はみんな尊いと思う。

命を大切に思わない人が増えている現代はちょっとおかしい、と思うのは私だけではないと思うのだけれど。