何で、なんでこんなに月日が過ぎるのが早いのだろう。
何となく悲しくなってしまう。
仕事でお付き合いのあるTさんの家に行った。
Tさんとは25年以上のお付合い。
短大を出て今は介護師をしている娘さんが今日は夜勤とかで家にいた。
この娘さんは福祉施設でお爺ちゃんやお祖母ちゃんの下の世話など何ともないと言う。
Tさんの奥さんや私は、「幾ら仕事とはいえ、他人の下の世話はようせんね」と同意見。
だから娘さんは偉いと、奥さんと私は尊敬をしてしまう。
Tさんのお母さんは80才を過ぎていて、福祉施設に入っている。
お知り合いになった当事、お母さんはシャンシャンしていて家を切り盛りされていたのに10年位前から痴呆になられ、今は流動食を鼻から入れられている状態。
これまで施設のお金はお母さんの年金の範囲内に納まっていたが、今はそれでは足らなくなり、かなりのお金を支払っておられるとのこと。
今の施設もそろそろ出なくてはいけなくなり、また違う施設を探さなくてはいけないとのこと。
Tさんのお父さんも、独身のお兄さんもディーサービスに通っておられる。
奥さんと私は女同士のような気安さで何時も会話をしている。
陽気な奥さんは独身の私に言う。
「あんたは年がいったらどうするの?結婚をする気はもうないの?」と。
そして冗談で笑いながら言う。「男が好きなんと違うの?」と。
身の回りを見ても、私に介護が必要になった時に面倒をみてくれる近親者はいない。
昔だったら国のお世話になるなんて冗談も言っていたが、これからは当てにならないかもしれない。
将来のことはあんまり考えずに、今を一所懸命生きるしかないなと覚悟を決めるしかない。
人間、なんでこんなに長生きをするのだろうと思ってしまう。