花屋さんの前を通り、店頭に置かれていた花を立ち止まって見ていた。
鉢植えの花に名札が挿してあった。
名札には「エリカ」と書かれていた。
エッ、これがエリカ。
西田 佐知子の歌に「エリカの花散るとき」というのがある。
スナックMのマスターも私もカラオケでよく唄っていた。
これがエリカなの。
薄紫の小さな花がクチュクチュと集まった美しいとは言えないような花。
私はもっとロマンチックな花を想像していたのにガッカリ。
水木 かおる作詞とある「エリカの花散るとき」、よくこんな花であんな詞が作れたものだと感心をしてしまった。
「くちなしの花」、「シクラメンのかほり」などの歌がヒットして初めてその花を知ることの多い無知な私である。
まだ、ねむの木も、アカシヤの木も知らない私である。
忘れな草は何の花をさすのかも知らない私である。
いい年をして、恥ずかしいと思っている。