店を始めた頃にお客さんに言われた。
「何処に座ったら良いか言いなさい」と。
どういうことかというと、お客さんが来られた時に、「空いている席の好きな所に座って下さい」というような内容のことを私が言ったことがある。
その時に、お客さんが「お客さんが来た時には、ここに座って下さいと指示をしなさい」とちょっと注意をされた。
言われて、そうだなと思ったので、それ以後は「こちらにどうぞ」と来られたお客さんのことを考えて、お客さんに向いた席に座ってもらうように心がけている。
昨夜、年輩のAさんの来店。
Aさんはインテリでカラオケが好き。
好みは若い人で、体形はポッチャリ系。
私は先に来ていたBさんの隣に「どうぞ」と言って座ってもらった。
Bさんは年輩の人が好み。
最初は二人共そっぽを向いておられた。
2人の会話が弾めば良いなと内心思い、話の糸口を二人に向けた。
Bさんは昔、小説「人間の条件」を読んで以来、戦争で抑留されていた人々の帰国に関した歌(かえり船、岸壁の母、長崎の鐘など)が好きだと、Aさんに話を向けた。
最初はぎこちなかった二人の会話が少しずつ弾みだした時、あー、良かったと一安心。
一人で来店されたお客さんにはちょっと気を使う。
来店頂いた以上、出来るだけみんなの会話に参加してもらい楽しんで帰ってもらえるように、座ってもらう席には充分気を付けようと思う。
ちなみにAさんとBさんはご一緒にお帰りになりました。
YPの来店。YPは30年近くになる友達。
店で使う「おつまみ」をドッサリ買って来て、お土産としてくれた。
帰る時エレベーターに乗り「店、大丈夫?」と言ってくれた。
「うん、大丈夫だと思うよ」と私は答えた。
いつも私達のことを心配してくれているYPに感謝。
今回、店をオープンさせたことで、本当に多くの人々に激励して頂き、経営が成り立つかどうか心配をしてもらっている。
皆さんには本当に心より感謝をしています。
ありがとうございます。