Oちゃんは毎日、買出しで大忙し。
店に入る頃は汗だく。
店の準備が一段落をした時に、私達は店のユニホームに着替えます。
私は着替えたシャツを店のクローゼットにしまいます。
(ギャッハ、物置きです)
Oちゃんは汗でビチョビチョになった紺のボロシャツ(ポロシャツではありません。ぼろシャツです)をハンガーに掛けてビルの非常階段に干してから、店の開店です。
ある日、店を閉めて非常階段に干したシャツをOちゃんが取りに行くと、シャツが無くなっていたのです。
3階から1階まで階段を降りていくと、ハンガーは落っこちていたのですがシャツが無いのです。
ビルとビルの隙間にある非常階段ですから風に飛ばされることはありません。
誰かが持って行ったのかも知れません。
汗で臭いボロシャツを。
物好きな人もいたものです。
Oちゃんのシャツと知って持って行ったのでしょうか。
Oちゃんには思い入れのあったシャツだったのか残念がっていました。
そこで私は「今度はパンツを干しておいてごらん。無くなるかどうか」と言いました。
(面白い実験と思いませんか?)
いくらオケケビルでも、非常階段を一般の人が登り降りをするのかな?
帰る時、仕方がないのでOちゃんはアンダーシャツのままで帰りました。
今度、褌でも干しておいてみようかな。私の。