(無題)

最初のお客さんはSさん。

前回は広島の人と一緒に来店をされて、今夜が2度目の来店です。

かけふの店を覚えてて頂き、来店頂いたことに感謝です。

昔(20年以上前)は北や新世界には良く飲みに出ておられたけれど、最近は滅多に飲みに出ておられないとのこと。

Sさんは50代で品が良く、体形も持て筋、かけふの店にピッタリです。

「どんな人が好みですか?」とお聞きすれば、「体形、年齢に関係なく感じの良い人だったら」とのことです。

インテリのFちゃんの来店。

今夜はかなり飲んでおられるのか、すごく饒舌でした。

音楽の話、映画の話、医学の話等、多岐に渡って話されました。

Sさんとは医学(内視鏡前立腺肥大、直腸の触診等)の話で盛り上がっていました。

それにしてもFちゃんのあらゆる分野の知識と読書量は凄いものがあります。

特に医学の話をされていたSさんはどんな職業なんでしょうか。

その間、お客さんの来店があり、その後、Aさん、Bさんの2度目の来店。

前回、Aさんは他のお客さんの頭を軽く叩かれた(Aさんは悪気はなかったのですが)のが原因で、叩かれた人と少しもめたことがあったので、私は気を付けていました。

そうしたら、今夜は他のお客さんと、その人を指差しして大きな声で話をされていたので、「済みません。指差しは辞めて下さい。された人は気持ち良くありませんから」とAさんに注意しました。

同伴されていたBさんには、私の意見に賛同をしてもらいましたが、Aさんは気分を悪くされた様子です。

「悪気なく指差ししたり、頭を叩いたりしているのだから良いのじゃないか」とAさんが言われたので、「指差しをされたり、叩かれた方の気持ちの問題です」と私は言いました。

Aさんは「この店は来る度に気分が悪くなる」等と大きな声で言っておられましたが、Bさんが会計をされて二人でお帰りになりました。

Aさんには悪いとは思いましたが、他のお客さんに楽しく飲んで頂く為には仕方がありませんでした。

店は重苦しい雰囲気になりましたが、直ぐに元の明るい雰囲気に戻ったので私はホッとしました。

(酔って他人の頭を叩く癖のある人(肩とか他の部分だったらまだ良いのですが)、指差しの癖のある人は止めてもらいたいものです。飲み屋では揉め事のもとになりますから。)

その後は皆さんに気持ち良く会話をして頂き、歌を唄ってもらいました。

Sさんがお帰りになる時に「気分を悪くされませんでしたか」と言うと、「私は酔った人の相手は慣れていますから大丈夫です。今度広島の人と又来ます」と言って頂きました。

他のお客さんには「もし自分(かけふ)が言わなかったら僕が注意するところだった」と言ってもらいました。

嫌われ役をしなくてはいけない私はちょっと苦労をしてしまいましたが、皆さんの優しい言葉を頂きありがたく思いました。