スナック誠の閉店

Uさんの来店。

スナック誠の最終日に行って来られたとのこと。

「今日は(私は)酔ってないでしょう」と言われるけれど、かなり酔っておられる様子でした。

Aちゃんの来店。

Aちゃんもスナック誠に行って来たとのこと。

「かなり飲んだので酔っている。薄目の水割りを作って」とのこと。

Aちゃんが初めて誠に来たのは15年前くらい。

その時にはもう私はスナック誠で働いていました。

ハンサムで髭をはやしたAちゃんが始めて来た時はビックリしました。

何でこの人が新世界に来たのだろう。

洗練されたAちゃんだったので新世界には不釣合いな感じを受けたものです。

Aちゃんはスナック誠で出会いと別れを経験しています。

だから、誠が閉店することでAちゃんはかなり感傷的になっていました。

11時を回った頃、お客さんが切れたので私とOちゃんでスナック誠に行きました。

店には数人のお客さんと共にオーナーのHさんとMちゃんがいました。

後からスナックBのマスターとHRさんが来られました。

Hさんは私達が店に行ったことをすごく喜んでくれました。

誠での昔話に花が咲きました。

誠と私の付き合いは26、7年くらいになります。

誠が1周年記念のパーティーをしている時に、私は初めて店に行きました。

踊りの先生に「何処かの店に連れて行って上げる。何処がいい?」と聞かれたので、流行っていると云う噂を聞いていた誠に連れて行ってと頼み、初めて誠に行ったのです。

当時は本当に活気のある店で繁盛をしていました。

それ以来、誠一筋で通い続けました。

色々の人との出会いがあり、想い出が沢山出来た店です。

ゲイとしての青春を過ごした店、誠がなくなることは本当に残念です。

涙ボウボウでした。

でも、仕方がないですよね。

始まりがあれば何時かは終わりが来るのですから。

“スナックかけふ”も何時かは終わりが来るでしょう。

その時まで一所懸命に頑張ろうと決意を新たにした私でした。