木曜日

今日は日記に何を書こうかと思案していて、思い出しました。

「Sちゃんが言っていたよ。かけふちゃんが、どなん(60度の泡盛)を飲んだ日の日記は手抜きしているよ」と、Nちゃんが言っていたのを。

まさに今日がそう。

今夜もNちゃんに泡盛をもらい気持ち良くなったのだけれど、日記に書くネタがありません。

別に泡盛を飲んで記憶が飛んだと云うことはないのだけれど。

Nちゃんは今日も仕事帰りに日本橋に行き、沖縄の物産を買って来たよと言って、くるま麩(ふ)とコンビーフハッシュの缶詰をくれました。

“麩ちゃんぷるー”を作りなさいとメモ用紙にレシピを書いてくれました。

何時もいつも親切なNちゃんに感謝です。

東京のHさんの来店。

WNさんとA君の間(角っこ)に座ってもらいました。

でもHさん、話し相手がなくてポツンとされている様子なので、Hさんがトイレに行かれた間にA君に言いました。

「Hさんの話し相手をして上げて」と。

A君は「何を話したら良いの?」と私に聞いたので、「適当に」と言いました。

側で私達の会話を聞いていたNちゃんがA君に「初対面では何を話して良いか分からないよね」とニコニコしながら言いました。

Hさんがトイレから帰られて暫らくしたら、話し相手を頼まれて責任を感じたのかA君がHさんに話し掛けていました。

それもHさんがタジタジになるような内容で。

どのようなことを切っ掛けに話し出したのかは聞いていなかったので知らないけれど、A君はHさんのことを「お宅は男前ですよね(Hさんは本当に男前)」と何度も、そして、「何でこの店に来るのですか?」とか。

Hさんはニコニコしながら返答に困っておられる様子に、側にいた皆は笑い、吹き出してしまいました。

酔ってくそ真面目なA君はメチャ可愛かったです。

今、店でA君はBさんと相思相愛の仲です。

「いつかHしようね」と二人は何時も話し合っている仲です。

Bさんが来て、二人は隣同士に座り、これから二人で仲良くイチャイチャと云った雰囲気になった時、酔ったA君は隣に座っているNちゃんと猛烈な勢いで会話をし始めたので、Bさんは苦笑い。

イチャイチャムードが吹っ飛んでしまいました。

酔って天真爛漫のA君はメチャ可愛いです。

A君はますます石切ボーイに似てきています。

酔って明るくなり浮き世離れしていく所が、憎めない所が。

お客さんの話を聞いていると、少年時代に貧しくて苦労された人が多いのに驚くことがあります。

Cちゃんは沖縄生まれだけれど、お父さんが早く亡くなられ母親と兄弟5人、寄り添って生きてこられた様子です。

少年時代は新聞配達をして月5ドル(1ドル、360円時代)をもらって生計の足しにされていたとか。

兄さん、姉さんは中卒で働きに行かれ、Cちゃんは夜学の高校、大学に行かれたとか。

家族を沖縄に残して出稼ぎで大阪に来られている兄さんが、Cちゃんの家に泊まりに来られた時は、お互い手を握り合って眠るそうです。

今の私達にはなくなってしまった家族の絆を大切にされているようです。

両親、兄弟が亡くなって今一人の私は、チョッピリうらやましく感じました。