月曜日

今夜10時過ぎにお客さんが帰られて、店は私達だけになりました。

そこにAさんの来店。

Aさんはいつも、嵐のように来られて、嵐のように帰られる。

そしていつもAさんのパワーに私達は圧倒されています。

「誰もいないの?珍しいね。いつも流行っている店なのに」が第一声。

Aさんが話されることは本当かしら?それともホラかしら?と、何時も思っている私達ですが、今夜のAさんの話は真実のように思われるので、日記に書きます。

出生について、「私は旅役者の子で、捨てられました」と。

(どうも、この部分は嘘っぽいです。)

20で結婚をして、別れました。

その頃はオチンチンがしょっちゅう立ち、女とバンバンやっていました。

飛田(遊郭)にも通いました。

29才で再婚をして、子供が2人。孫は4人います。

今は58才で、31才の時に週刊ポストで“竹の家(今はない淫宿)”の特集があったそうです。(これは事実ありました。)

“竹ノ家”に行ってみたいと思い、飛田近くの行き付けの居酒屋で「竹ノ家はどこにあるのか?」と聞いたそうです。

居酒屋の女将や周りの人は、それを聞いてザワザワ、白い眼で見られたそうですが、“竹の家”の場所を教えてくれたそうです。

早速、“竹ノ家”に行き、迷路のような階段を上り部屋をのぞくと、暗い部屋で男達がさかっていたそうです。

興奮してオチンチンを立てていると、パッカっとくわれたのが初体験だと、Aさんは言いました。

戎さんの夜、偶然に入ったスナックがゲイスナックだったので、それからは毎晩、飲み歩いたそうです。

Aさんは岡ちゃんのことを「好きだ。好きだ」と、何度も言いました。

11時頃、Sさん、Fちゃんの来店。

Fちゃんは今夜、新年会でチキンナゲットをお土産に持って来てくれました。

みんなで頂いてけれど、メチャ美味しかったです。

今度、どこで売っているか聞いてみよう。

Sさんが「股旅ものの歌は良いね」と言ったので、それからは股旅演歌のメドレーになりました。

調子が悪くて声の出ない私も、いつもは歌を唄わない岡ちゃんもAさんに唄わさされてしまいました。

「夜が冷たい 心が寒い・・の歌が唄いたい」と、Aさんが言われたけれど、みんなで長い間「題名は何だったっけ?」と考えたけれど思い出せず、とうとう唄うことが出来ませんでした。

(家に帰って調べたら「旅笠道中」でした。ア〜、年はとりたくないものです。)

映画の話、007の主題歌の話などで店は盛り上がったけれど、12時半頃にSさん、Fちゃん、Aさんが帰られました。

本当にパワフルなAさんです。

私達は今夜も圧倒されっぱなしでした。