火曜日

午後4時少し前に電話が鳴った。“また、証券会社か何かの勧誘電話だろうな”と思って電話を取ったら、Aちゃんからだった。「今日はお店、休みだね・・なにしてるの?」とAちゃんの話は弱々しい声で遠まわしに始まった。そして、「今、病院。Bが手術中」と話の本題に入った。

7月、一緒に飲んだ時、Bが「僕の胸にはしこりがある」と言い出したので、岡ちゃんがBの胸を触るとかなり大きなしこりがあり、「男の乳癌かもしれない。早く、医者に見てもらった方が良いよ」と私。

その後、病院で乳癌(2cm大)が発見され、左脇のリンパ線、左鎖骨下のリンパ線にも移転していたと言う。

そして今日、2時間の予定で手術が始まり、終わるのを待ちながらAちゃんが公衆電話から電話をして来たようだ。

「なんで早く知らせてくれなかったの?Bの両親や親戚に連絡した?」と私。

「誰にも(親にも)言わないでくれとBが言ったから」とAちゃん。

「Bの母親も2年前に子宮ガンの手術をしている」とAちゃん。

誰にも知らせずに手術が始まったらしい。

Bと同居しているAちゃんは1人で心配(手術結果や将来のこと)しながら、思い悩んで電話をくれたようです。

もっと早く電話をくれたら(今日は定休日だから)病院に行けたのに。

手術を受けたBも大変だけれど、1人思い悩んでいたAちゃんも大変だろうな。頑張ってね。

お客さんでもう1人、乳癌の疑いのある人がいる。“盆休みに店に来てもらえるのかな?”と思っていたら来てもらえなかった。大丈夫なのかな?

夜の9時に岡ちゃんがAちゃんに電話をした。

手術は一応、無事に終わったらしい。リンパ腺も取ったらしい。