土曜日

今日、最初のお客さんは奈良のAちゃん。

店に来て、暫くして「あー、そうそう」と言って、カバンの中からアンパン2つを出して、私達にくれました。アンパンは奈良市高天市東町パネトーネの「名物つぶつぶ大仏あんぱん」。

「このアンパンは直ぐ売り切れになるの。この店ではねアンパン以外にもいっぱい売っているけれど、これしか売れていないの。一個150円だけれどね、原価はもっとかかっていると思うよ。儲けにならないけれど、店は意地で作って売っているの。PTAの会合などがあったら、おばちゃんがどっさり買っていくよ」と、Aちゃん。

アンパンは直径13センチ、厚さは3センチくらい。

どっしりと重たく、アンコだらけのアンパンでした。

Aちゃん、ありがとう。

家で食べたけれど、メチャ美味しくて甘いアンパンでした。

今日の新規さんは3人。

1人で来たのはN君で42才。日記を見て、来たそうです。

最初はビールのオーダー。ビール(1本)がなくなりかけた時、「自分(N)は呑み助そうだね」と聞くと、「はい。日本酒以外は大丈夫です。焼酎なら何杯でも飲めます」との返事。

「かけふの店では焼酎を一升瓶でキープすると安くつくよ」と説明すると、焼酎をキープしてくれました。

「焼酎はカットで飲むと飲んだ数を計算しながら飲まなくてはいけないけれど、一升瓶だと安心して飲める」と言って、N君は喜んでくれました。

N君は21才の時に映画館でデビューしたそうです。ゲイ歴は21年。

70才のお母さんと2人で住んでいるそうです。

「お母さんは元気?」と、聞いたら「最近、耳が遠くなってきている」と、言っていました。

N君には、店に来たお客さんをみんな紹介して上げていました。

N君の隣にS君が座りました。2人は知らん顔をしていたので、お互いを紹介して上げました。顔を見合わせた2人は「ヤー」「ヤー」と言い合っていました。3、4年振りでの再会だそうです。2人は話しが弾んでいました。

N君が帰る時、「ブログ(日記)通りの店でした」と言い、来たことを喜んでくれたので、私は嬉しかったです。

SIさんとSEさん(新規さん2人)は共に57才。

店の噂を聞いて来てくれたそうです。

“SIさんはどっかで会ったことあるな”と、私が思っていると、SIさんも同じことを思っていたそうです。話をしていて“昔あったスナックH(SMの店)で30年前くらいに会ったのだろう”と云う結論になりました。

SEさんは日常の生活に変化をつけたいと思い、堂山のスナック(8?)に毎週火曜日アルバイトで入っているそうです。

マッチョの2人に「どこの店に行ったら良いでしょう?」と聞かれたので、みんなで考えて上げました。

・・・えっ!覚えていないの・・・

(1)E君が「スナックMに行って来たよ」と突然、私に報告しました。

前回、店に来た時「スナックMに行かなくては」とE君が言い出したので、私が店の前まで案内して上げました。そのことを忘れて、“自分1人で行った”と思っていたのです。

「僕が連れて行って上げたこと、覚えていないの?」と聞いたら、「覚えていない」との返事。あー、これだから(天然だから)E君って可愛いんだよな。

(2)Nちゃんが店のサイドボードをジッと見ていて「なんで僕のボトル(XOデラックスのおニュー)があるの?」と、私に聞くのです。

「ボトルは前回、来た時にキープしたじゃない」と、私が言うと、「覚えていない。お金は払った?」とNちゃん。「お金はちゃんともらったよ」と、私。

前回、XOをみんなに振る舞ってXOがなくなり、新しくキープして帰ったことを、Nちゃんは覚えていませんでした。

みんな、結構、酔っ払っているんだね。

今夜はソーメンのオーダーが続き、作る私は大変でした。

冷房の効かない狭い厨房で、火を使うって暑くて、暑くて、大変。私は汗だくでした。

でも、多くのお客さんの来店、感謝、感謝でした。