木曜日

東日本巨大地震以後、50才代後半のお客さんの多くが、よく言っていました。「涙もろくなった」と。

みんな、震災のニュース(報道)を見たり読んだりして、涙しているようです。

今日の読売新聞の朝刊31面の記事を読んで、私は滂沱(ぼうだ)してしまいました。

新聞記者(森大輔さん)が宮城県の避難所で出会った兄弟(9才と7才)の話です。

兄弟の両親(漁師)は津波で行方不明。

兄弟は1日に何度も丘に登り、自宅のあった方を眺めているとか。

弟は「避難所は嫌い」と言い、兄は弟のことを思って「強くなりてぇ」と泣き出したそうです。

記者が兄弟と別れる時に、「俺らをうんとこさ遠くへ連れてってけろ」と兄が涙声で叫んだそうです。

避難所では多くの親子がいて、それを見ると兄弟は涙しているのでしょうね。

胸が張り裂けそうなくらい淋しく、孤独で不安いっぱいの兄弟と、愛し子を残して亡くなったであろう両親の気持ちを思うと、私は涙なみだでした。

肉親を亡くした人々が“生きていて良かった”と、思える幸せな日々が、早く来て欲しいものです。

今日、大いに驚いたことがありました。

A君(44才)が「20才代後半の頃、男性ファッションモデルになろうと、フランスに行ったことがある」と言ったのです。

高校生時代には、同じモデルになることを夢見ていた友達とCMやファッション雑誌に出ていたそうです。

フランスに旅立つ時の写真を携帯で見せてくれましたが、確かに細身でスラッとした格好良い写真でした。

フランスではオーデションを幾つも受けたそうですが、モデルとして大成できず、日本に帰って来たそうです。

帰国してから大学に入り、卒業して今の仕事についたそうです。

モデル志望だった友達は今でも日本のファッション業界で活躍をしているそうです。

A君がファッションモデル志望だった(?)。

モデルの頃から、今は体重が20キロ以上増えているA君。

驚き、驚きでした。フランスまで行ったんだって。