月曜日 敬老の日

今日の最初のお客さんはA君。

昨日は最終電車がなくなったのでR(淫宿)で泊まったそうです。

Rで朝、出会った人(博多・63才)と居酒屋に行き、それからTSホテルに行ったそうです。その人は使い込んだ(黒光り)Pをしていたそうです。

オーストラリアに旅行に行っていたIさんが、お土産にチョコレートを持って来てくれました。ありがとう。

オーストラリアのツアー参加者は30人くらいで多かったそうです。

参加者が多くてレストランが困ったかどうか知らないけれど、こげて固いステーキが出て来たそうです。

「色んな花がいっぱい咲いていた」と言って、写真を見せてくれました。

アジアの国々にしょっちゅう出張をしているBさんは、3歳から12才までアメリカのシアトルにいたそうです。

シアトルにいる叔母さんに子供がいなかったので、6人兄弟の末っ子だったBさんが叔母さんに預けられたそうです。

アメリカでは差別にあった?」と聞いたら、「差別にあった」とBさん。

アメリカでは出身国や人種によって差別のランクが色いろあったようです。

アメリカで育ったので、外国語がスムーズに耳に馴染み、直ぐ覚えられるそうです。

Bさんは若い頃はイタリアにいました。

イタリアのアパートで隣のおばさんが「折り入ってお願いがあるのだけれど」と言い「実家に帰るお金を貸して欲しい」と、言って来たそうです。

「担保に子供を預けて行く」と、言ったそうです。

「とりあえず金は貸すけれど、子供は預かれない」と言うと、「金を借りるのに担保を出すのが当たり前の事だ」と言いはり、子供(やんちゃな3才の男の子)を無理やり預からされ3日間、子供の面倒を看た事があるそうです。

大家さんに聞いたら「イタリアでは当たり前の事だ」と言われたそうです。

「可愛い子供を他人に預けるなんて日本では考えられない」と、話を聞いていたみんなは驚きました。

ある時、金がなくて食事が出来ず痩せこけて青い顔をしていたBさんに、おばさんが言ったそうです。「ちゃんと食事はしているの?」と。

「金がないので食べていない」とBさんが言うと、おばさんはBさんを部屋に連れて行き、大皿に山盛りのスパゲテーを作ってくれたそうです。

スパゲテーの量が多くて残そうとしたら、おばさんが「食べ残すのは“まずい”と言う事になる。残さないで全部、食べなさい」と言うので、仕方なく全部、食べたそうです。

給料日までの間、おばさんはビニール袋にいっぱいのスパゲテーとカビの生えかけの様なパン一切れを、弁当として持たせてくれたそうです。

お昼にBさんはスパゲテーを指でつまんで食べていたそうです。

アパートの上の階のおじさんが「パンツを貸して欲しい」と言って来たそうです。

使い古しのパンツは貸せないので、さらのパンツを買って、貸して上げたそうです。

別に返しては欲しくないけれど、何日も返さないので「貸したパンツは何時、洗って返してくれるの?」と、おじさんに聞いたら、「すごくはき心地が良い」と言うので、「もう返さなくても良い。上げます」と、Bさんは言ったそうです。

「パンツを借りに来るなんて・・すごいね」と、みんなは驚きました。

「イタリア人は大らかで親切で大雑把だ。日本では考えられない」と、Bさんは笑って話していました。