今日は、いつもより1時間早く家を出て、浪速区恵美須西にある散髪屋さんに行きました。
恵美須西は下町中の下町、雑多な人達が住んでいます。
散髪屋にも、色んな人が集まって来ます。
散髪屋に出入りする人達を見たり、会話を聞いたりしていると、まるで映画(たとえば、フーテンの寅)の1シーンの様です。
ちょっぴり、人生を考えさせられます。
今日、最初のお客さんは福岡から単身赴任で、関西に来ているAちゃん(50半ば)。
今日は、昼から仕事を休んだそうです。
どこか開いているスナックはないかと堂山(北区)を歩いたそうですが、時間が早過ぎて開いている店はなかったそうです。
仕方がないから新世界まで来て、飲んでいたそうです。
どうして、昼から仕事を休んだのでしょうね?
暫くしてBさん(もう直ぐ61)の来店。
みんなで話をしていたら、AちゃんもBさんも鹿児島出身で、実家は比較的近く。 2人とも実家は農家。
Aちゃんの両親は健在で、Aちゃんは長男。 Bさんは末っ子。
Aちゃんは田植えの時期になると、有休をとって田植を手伝う為に帰るそうです。 田植の為の有休は、ボランティア休暇だそうです。
Aちゃん、男の初体験は中学生の時。
50代の男に、神社でPを悪戯されたそうです。
その後は普通に結婚。
奥さんが出産の為に実家に帰った時、映画館で男に手を出され、ゲイスナックに連れて行かれて、ゲイの世界にデビューしたそうです。
Cちゃん(60代後半)と、Dちゃん(40代)はホテル帰り。
2人は南のスナックQで出会い、もう直ぐ1年になるそうです。
どんなセックスをしているかは知らないけれど、「2人はセックスが合う」と、Cちゃん。
Dちゃんについて、「Dちゃんがしそうなセックス(想像)と、Dちゃんが実際にするセックスは違うよ」と、Cちゃん。
Cちゃんは男のを覚えて数年。まだまだ初心者の域です。
Dちゃんは若いけれど、ゲイ歴が長くてベテランの域です。
だから、Cさんに対するDちゃんの態度はデカく、会話は上から目線です。
“見た目は態度がデカいDちゃんだけれど、寝間では甘えて来るよ”と、Cさんは言いたいのだろうな と、私は解釈しました。
“Cちゃんの腕枕でDちゃんが寝る”と云う様なことを、Cちゃん言っていたことが前にありましたから。
2人が出会った時、Dちゃんが言ったそうです。
「僕には付き合っている人がいるよ」と。
Cちゃんは、それを知った上で、Dちゃんと逢引きを重ねています。
今、CちゃんはDちゃんを、すごく愛している様です。
“Dちゃんには付き合っている男がいる”などと考え出すと、パニックになりそうになる そうです。
心の均衡を取りながら、CちゃんはDちゃんを深く、愛している様です。
人を愛するって・・本当に大変だね。
5月22日の 読売新聞の朝刊に載っていました。
ちあき哲也(ゲイとカミングアウトをしていた作詞家)が、5月10日に亡くなっていたと。
インターネットで調べたら、ちあき哲也は、胆管ガンで都内の病院に入院中だったとありました。 享年66才。