水曜日

Aさん(70代後半)は、今までの人生の中で一番好きだった人が3年前に亡くなったそうです。

彼には身内がいたけれど、彼の遺体を引き取る人はいなかったとか。

個人的にAさんが葬式を出したそうですが、彼の遺体は市役所で火葬にされ、遺骨は市役所に保管されているそうです。

彼の遺骨をAちゃんが申請して引き取れるのは5年後。

その時は、彼の遺骨を高野山奥の院に持って行き、永代供養と納骨をするそうです。

「納骨を済ませるまでは僕は死ねない」と、Aさん。

「遺骨を引き取った時、僕は柔らかそうな骨のかけらを食べるかもしれない」とAさん(独り言)。

Aさんには、今彼(アラ70)が東京にいます。

東京には月に1度は行っていて、行く度に10日ぐらい滞在しているそうです。

Aさんは左手に包帯をしていました。

腱鞘炎になったからだそうです。

なぜ、Aさんが腱鞘炎になったか?

毎日、30錠の薬を飲んでいて、PTP包装(錠剤などの薬を押し出すタイプの包装)された薬を毎回、プチプチ押し出していて腱鞘炎になったそうです。

「あっ、飲むのを忘れていた」と、Aさんは言い、カバンからどっさり、薬を出して、飲み始めました。

B君(アラ50)は、仕事をしながらお母さんの介護もしていました。

そのお母さんが、食事を口からとることが出来なくなったので、入院をしたそうです。

入院した時、先生が言ったそうです。

「延命処置はしませんので」と。

お母さんは流動食で命をつないでいたそうですが、今年、とうとう亡くなったそうです。 享年88才。

お母さんの死亡を役所に届けて、数時間後にはもう、銀行の口座は封鎖されていたそうです。

「どこで、どう、銀行に連絡が行くのだろうね」と、B君。

お母さんが亡くなって始めて、分かったそうです。

お母さんが凄いお金を持っていたことが。

現金は元より、株とかの資産がいっぱいあったそうです。

お母さんより年下のお父さん(アラ80)は、まだまだ元気。

車を乗り回しているそうです。

「今年、車を乗り換えたよ」と、B君。

「お父さんが、お金を幾ら溜めこんでいるのか、今の中に聞いておかなくては」と、B君。

C君(40代)は今日、仕事が休みだったので英都(淫宿)に行って来たそうです。

「英都に、黒いTバッグを穿いている人(50代)がいたので、遊んで来た」と、C君。

C君は立ちも出来るのだろうか?

英都の後、碁会所に行き、将棋を指して来たそうです。

Dさん(60代後半)と、Eさん(60半ば)の来店。

Dさんが付き合っていた人(Fさん)の四十九日の法要が先日あったので、彼の実家(他府県)に行って来たそうです。

DさんとFさんは、セックスの趣味も合い、相思相愛の仲でした。

資産家のDさんは、先に自分が死ぬだろうと、自分名義の不動産をFさんに順次、移して行こうとした矢先にFさんが病に倒れ、帰らぬ人となってしまいました。

暫く、心身ともに落ち込んでいたDさんでしたが、Eさんと巡り合い、元気になって来ました。

Eさんも、Dさんと同じ、セックスの趣味だそうです。

「死んだFが引き合わせてくれたのだろう」と、Dさん。

DさんとEさんは最近、出会いましたが、2人には共通の知り合いも多く、話が合った様です。

今、2人はアツアツ。

Eさん自身も、前彼との問題で、心身ともに疲れていたそうです。

でも、Dさんと出会えて再スタート。

Dさんにとっても、Eさんにとっても、今生における最後の伴侶のようです。