金曜日

Aさんは(60過ぎ)仕事でまた、東京に行く様になるそうです。

予定では1年間。 5月連休の頃、引っ越すとか。

淋しくなるね。

Bさん、Cさん(共に60過ぎ)の来店。

Bさんは年金生活で、Cさんは働いています。

CさんはBさんに電話を入れる時は、すごく気をつかうそうです。

「明日の夜、飲みに行かないか?」とCさんがBさんに電話をすると、「急に言われても、予定がつかない」と、Bさんが言うそうです。

年金生活で仕事もしていないのに、なにが忙しいねん」と腹の中で思っていても、「あー、そうか」と、電話を切るそうです。

だから、週末、一緒に飲みに行きたいと思う時は、週初めに電話をするそうです。

飲みに来て間もない時間に、BさんがCさんに「歌でも唄おうか?」と言い、Cさんの唄う曲をカラオケに入れたら、「唄いたくない」と、Cさん。

前奏が流れ出したのに、Bさんがプッチンとデンモクの「演奏停止」のボタンを押しました。

でも、アルコールが進むにつれてCさんも元気になり、「歌、唄おうか」と、言い出しました。

月曜から金曜まで働いて、Cさんは疲れたそうですが、飲むにしたがって調子が出て来た様です。

AさんとCさんは、大の阪神ファン。 

Bさんはまあまあの阪神ファン

岡ちゃんは、巨人ファン。

私は野球には無関心。 

でも阪神に勝って欲しいとは、思っています。

Aさんは7回の時点で、5点差以上で負けていたら球場を後にするそうです。

Cさんは少ない点差で負けていても、「帰ろう」、「帰ろう」と言うそうです。

勝っていても、最後まで応援しないで帰り、「今夜は勝った」と喜んで新世界に来て、「何か変だ」と思い、勝敗を確認したら、阪神が逆転負けをしていたこともあるそうです。

Bさん、Cさんがなぜ、早く帰りたがるか ・ ・ と云うと、帰りの阪神電車が混むからだそうです。

Aさんも球場に行く度に、阪神が負けるそうです。

東京にいる時、同じ負けるにしても神宮で負けるのは良いけれど、東京ドームで負けたら、立ち直ることが出来なくなるそうです。

だから、東京ドームには応援に行かないそうです。

Aさんは甲子園で売っている食べ物は一通り食べたそうです。

阪神が勝った時は嬉しくて、球場外の売店で売っている阪神グッズを、必要もないのに必ず買ってしまうそうです。

Bさんが、今夜も言いました。

「Cさんがトイレに行ったのは良いけれど、迷子になって席に戻れなくなったことがあるよ」と。

その時は仕方ないので、Cさんは出口でBさんが出て来るのを待っていたそうです。

「僕も迷子になりそうになったことがあるよ」と、Aさん。

私は本当に野球音痴です。

岡ちゃん(野球少年)と出会ってから、少しだけ分かるようになりました。

スクイズ」とは何かも、教えてもらいました。

岡ちゃんと出会って数年後の1985年(阪神が優勝をした年)は、何回も甲子園に行きましたが、行く度に阪神が勝っていました。

バース、掛布、岡田の三連続ホームランも見ました。

 

岡ちゃんが手に入れていた切符は全て巨人側だったそうです。

何も知らない私は阪神側の応援席だと、ずっと思っていました。

風船も飛ばし、六甲おろしも3塁側で唄っていました。

でも、当時は3塁側も阪神ファンでいっぱいでした。

BちゃんとCちゃんも、阪神側の席の切符が手に入らないので、巨人側の席に行ったことがあるそうです。

巨人ファンの応援が、あまりにも紳士的なので、Cさんは驚いたそうです。

阪神ファンの様に、えげつない野次も飛ばさず、チョンボした味方の選手を、けなしたりはしていなかったそうです。

「今度、一緒に応援に行きましょう」と、BさんがAさんに言いました。。