A君(アラ50)は今夜、ラジウム温泉に行って来たそうです。
「今夜はそこそこ、混んでいた」と、A君。
知り合いとしては、B(60過ぎ)と、C君(40半ば)が居たそうです。
BとC君は同棲をしていますが、風呂がないので2人は、銭湯に行っています。
脱衣場で風呂上がりの2人、少し足が悪いBが椅子に腰かけ、C君が靴下を穿かせてあげていたそうです。
前にC君が、言っていました。
「杖を突いて歩いているBって、可愛い」と。
でも、靴下を穿かせてあげるって、仲が良いよね。
Dちゃん(70過ぎ)、明日は地元の自治会で公民館の掃除があるそうです。 集合は午前9時。 明日は台風で雨。
Dちゃん、掃除に行くのが重荷になっている様です。
今夜、話を聞いていて分かったことは、A君とDちゃんの2人、ゲイの世界へのデビューは男性のファッションマーサージだった様です。
2人ともゲイ雑誌を見て、マッサージに行ったそうです。
Dちゃんは30年前くらい、会社の飲み会の帰り、雨が降る中、中崎町にあった「マッサージ南」の前を、入ろうか、入らないでおこうかと思案し、傘をさして行ったり来たり。
意を決して中に入り、男の初体験をし、ゲイの世界にデビュー。
A君は20過ぎの頃、新宿にあったファッションマッサージ「ジェントルマン」に行ったのが最初だそうです。
A君、それ以後は、堂山の「マッサージ南」や「ソロモン」に行き、新世界では「末広」や「蝉しぐれ」に行っていたそうです。
「YPって、だれ?」と、A君。
「僕の古い古い友達で、かけふの店にも飲みに来てくれていたYだよ」と、私。
「Yとは僕、関係者だよ」と、Dちゃん。
Dちゃんの家の近所のライオンズマンションに、ぼっちゃりした50前後の男(Dちゃんにとってはタイプ)が住んでいたそうです。
通勤電車もよく一緒になっていたそうです。
飲み会の帰り、寄った振りして彼の肩に寄りかかっていたそうですが、彼はそのままの状態でいてくれたそうです。
家の近くの温泉「音の花温泉」に行ったら、たまたま彼がいたそうです。
サウナでも、露天風呂でも、お互いに意識をし合っていたそうですが、何事もなく終わったとか。
「残念なことをした。あの時、何かしらのアプローチをすれば良かった」と、Dちゃん。
その彼を、この2、3年、見かけていないそうです。
「何処かに転勤になり、引っ越して行ったのかな?」と、Dちゃん。
そうだよね。もし本当にその男が好きだったら、意思表示すべきだよね。
湯船の縁に彼が座っていたら、隣に座って、足でツンツン、するとか。