Aさん(60過ぎ)は長いゲイ歴の中で1度だけ、ノンケが好きになり、付き合ったことがあるそうです。
Aさんが30才くらいの時、某地方都市(県庁所在地)に転勤になったそうです。
単身赴任で、夜は晩酌と晩御飯を兼ねて、居酒屋に行っていたそうです。
その居酒屋に、Aさんの様に関東から赴任して来ていた男がいたとか。
年は25才前後で、現場監督。 体型は筋肉質で気持ちマッチョ。
居酒屋でいつも顔を合わせている中に、話をする様になったそうです。
「面白い店があるけど、一緒に行く?」と男に聞いたら「行く」との返事。
Aさんが男を連れて行ったのはゲイスナック「脳膜炎」。
男が言ったとか。 「東京でもこう云う店、連れて行かれたことあります。面白いから好きです」と。
それからは2人でゲイスナックン行く様になり、男のアパートにも行き、肉体関係も出来たそうです。
「でも、相手は何もしないで寝ているだけで、僕は欲求不満だった」と、Aさん。
ゲイスナックで男と待ち合わせている時、たまたま居合わせたお客さんと、カラオケの歌をシェアして、1番、2番、3番を代り番こに唄っている
ところに、男が店に入って来たとか。
男は終始、不機嫌。 何故、不機嫌か理由が分からないAさん。
店の会計を済ませて外に出ると、男はずんずん先を歩いて行き、後からAさんが付いて行ったとか。
駐車場の暗闇に連れて行かれ、突然げんこで、顔をぶん殴られたそうです。 「あの時は痛かった」と、Aさん。
なぜ、男が不機嫌で、なぜ、自分が殴られたのか分からないAさんは次回、店に行った時、店のマスターに聞いたそうです。 「なんでだろう?」と。
マスターの意見では、「他の男と歌を唄っていたから、怒ったのと違う」と。
兎に角、もう1度、男と店で待ち合わせ。
店での時間をなんとか上手くやり過ごし、会計を済ませたとか。
今夜は、男のアパートに泊まるつもりはなかったので、車で来ていたAさん。
まー、ままよ。 なる様になれ、と、車で男の家に。
もう、この時間なら警察の検問も終わっているであろう、と思っていたら、運が悪ことにまだ、検問をしていたとか。
運転をしていたAさんに、「お宅、酒臭いですね。この白線にそって歩いてみて下さい」と、警官。
なんかかんか言われて、Aさんは逆切れ。
「もー、免許書なんか要らんわい。車も要らんわい、持って行け」と、たんかを切ったそうです。
すると、すると、同乗していた男が土下座をして言ったそうです。
「すんません。こいつに酒を飲ましたのは私です。私に免じて許してやって下さい」と、現場監督の乗りで、大げさに謝ったとか。
それを見て、仰天をするとともにAさんは、自分をかばってくれた男に感動をしたそうです。
警察はそんなに甘くはない。
結局、昔のことなので免停で済み、罰金。
車はレッカー車で、所定の駐車場に運ばれてしまったそうです。
「その夜は燃えたよ」と、Aさん。
その後も2人の仲は続いていたそうですが、Aさんに大阪への転勤の辞令。
男とは、「別れよう」と話し、別れたそうです。
数年が経ち、ゲイスナック「脳膜炎」に、新しく出来た若い男を連れて飲みに行ったそうです。
連れの若い男がトイレに行った時、離れて座っていたメガネの男がAさんの隣に来て、言ったそうです。 「お久しぶりです」と。
「えっ、あなた誰ですか?」と聞いたら、男はメガネをとって見せたそうです。
メガネがない顔を見て、Aさんは絶句。
その男は、数年前に別れたノンケの男だったとか。
その男も、Aさんが忘れられず、時々、スナックに飲みに来ていたそうです。
「結局、ノンケの男は『食われノンケ』のマグロだった」と、Aさん。
「あの男は、どうしているのかな?」と、Aさん。
Aさんにとって、ノンケの男と過ごした期間は、甘く、ほろ苦い思い出の様です。
「その男、チンポは大きかった」と聞いたら、「大きかった」と、Aさん。
ながながと、長い日記を読んでもらって、ありがとうございました。
Aさんは3時間以上延々と、色んな、面白い話を、面白おかしく話してくれました。
岡ちゃんと私は、笑いっぱなし。
こんな抱腹絶倒の話を聞けるのも、お店をしているからです。 感謝。
今夜も、楽しかったです。