金曜日

昨夜はテレビ大阪で、全仏テニスの中継をしていました。

大坂なおみもそうです、錦織圭もそうです。

なんで気持ち良く勝ってくれないのでしょうか。

ハラハラし通しで、途中でテレビを消して寝てしまいました。

今朝の朝刊を見て、やっと、勝ったのだと、安心しました。

なんで、2人ともロースターターなのでしょう?

エンジンが掛かるのか遅いので、イライラしてしまいます。

今、読んでいる小説は宇江佐真理著の「昨日 みた夢」です。

小説の舞台は江戸時代で、口入れ屋(今のハローワーク)の話です。

その小説に、私が、前々から知りたかったことが書いてありました。

私が知りたいと思っていたことは、この時代、洗濯は何で汚れを落としていたか、ということです。 

洗濯石鹸もない時代です。

この小説の中で、「洗濯板に拡げた洗濯物に灰汁水をなすりつけて、ごしごしと洗濯を始めた」と、書いてありました。

灰汁水には、「灰汁の上澄み・当時の洗剤」と、注釈がありました。

灰汁とは何か、年配の私には判りますが念の為に、インターネットで調べてみました。

灰汁(あく)とは、灰(藁灰や木灰)を水に浸して上澄みをすくった液 ・・ と、ありました。

この液は、炭酸カリウムを含むアルカリ液で、かつては洗濯や、漂白や、染色に使われたそうです。

若い人は、意味が分からないだろうと思います。

灰汁とは、草木を燃やした灰を水に入れ、暫くそのままにしておき、上層部の水をすくったものです。 

その時点で、燃えカスなどの不純物は、沈殿してしまっています。

これで、ぜんまいや、わらび等の灰汁抜きをしていました。

昔の人は、どうして灰汁を使えば良いと、知ったのでしょう。

それにしても、どの位 汚れが落ちたのでしょか?

小便のシミ、黄ばみも落ちたのでしょうか?

 

昼前、時間が空いたので、溝口健二監督の「残菊物語」を観ました。

1939年の映画で、上映時間は2時間23分でした。

下手な歌舞伎役者(おやま)がとことん落ちぶれて行き、どん底から這い上がり一人前の女形として復活をするというストーリーです。

売れない下手な女形を支えてきた女は、女形の復活と共に死んでしまうという結末です。

80年後の令和の時代に、この映画を観ると、間延びがしていて短気な私はイライラしてしまいました。

今夜は、成瀬巳喜男監督の「鶴八鶴次郎」も観ました。

長谷川一夫山田五十鈴主演で、1938年の作品です。

「残菊物語」で、戦前の古い映画を観る感覚が慣れ、「鶴八鶴次郎」は、気が散らないで観ることが出来ました。

自分の芸(新内節)に自信を持ち、天狗になって落ちぶれて行く芸人の話で、結末が良かったです。

パソコンで、ただで名画が観れるなんて、本当に良いなと思いました。

なんか、今日一日、静かな一日でした。

まるで、山の中で一人暮らしをしている感じ。

何をするにも一人。 

静寂の中、自分で、自分自身に自問自答をしているようでした。

今日は時々、雨模様の曇り空。

何処にも行かなかったので、歩数も、出費もゼロです。

明日は6月1日で、ライフが敬老割引5%の日です。

何を買いに行きましょうか。 まずは米5kgです。

明日も良い日でありますように。