月曜日

昼間、大阪は曇り空、との天気予報。

いつ、雨が降ってもおかしくない程の曇り空。

でも洗濯がしたかったので、洗濯を始めました。

ちょっと、想像をしてみて下さい・・・

独り身の年配者(早く言えば独居老人)が、白いアンダーシャツを着ているのは良いけれど、その白いシャツの襟まわりとか、袖口が黒んずんでいたり、黄ばんでいたりしたら、みじめと思いません?

そう思った途端、今朝、来ていた白いアンダーシャツを脱いで洗濯をする気になりました。

土曜日に着替えたシャツで今日が月曜日。

丸2日しか来ていませんが、横着をしているうちに白いシャツが黒ずむのは眼に見えています。

だから、洗濯をしたのです。 他の物と一緒に洗濯を。

洗濯が終わって、鼻歌を唄いながら、蛇口からホースを外し始めた途端、水が勢いよく噴射。

私は一瞬、パニックになってしまいました。

話しはちょっと反れますが、みなさんはガス栓にホースをつなぐ時に用いる「カチット」を知っていますよね。

水道の蛇口に、洗濯機の吸水用ホースをつなぐ物、商品名「パチット蛇口」とか、「ワンタッチホースジョイント」とか言う物も、御存じですよね。

蛇口にネジで固定して使う物です。

私の団地では、お風呂にある洗面用の蛇口から、洗濯機の水を引くようになっているので、電気屋さんが取り付けてくれました。

機嫌よく鼻歌を唄いながら、そのカセットを、水道の栓も閉めないまま、私は外してしまったのです。

突然の水の噴射に私はパニック。 頭は真っ白。

着ている物は、ビチョビチョ。

手で水を押さえながらやっと、水道を止めなくてはとコックを回しました。

3回位ひねって、やっと止まりました。

あー、フローリングの床は、水浸し。

いつもだったら、水を止めてからカセットは外していたのですが、今日はうっかりしていました。 あ〜あ、ショック。

床を、タオルで拭きまくり、扇風機を回して乾かしました。

洗濯物を干し終わってから朝食。

朝食の準備をしている間も、食べ物を2回、床に落としたりと、チョンボの連続。

朝、早々から、私は疲れてしまいました。

今日は気を引き締めて一日を過ごさなくてはと、思いました。

今日の朝刊を読んでいたら、NHKの朝ドラ「エール」が今日から始まるということで、テレビ欄に第一回目、放映分の評が載っていました。

「エール」は、古関裕而と妻がモデルのドラマだそうです。

評の中に、「初回の冒頭、音楽をキーワードに、朝ドラで見たことのないような斬新な演出があった。製作陣の意欲を感じさせる。」(小林直貴)と、ありました。

私は、どんな演出かしらと思って、楽しみにして見ていたら、ガッカリ。

漫画チックな、お粗末な演出でした。

「エール」第一回目は1970年のオリンピックの開会式当日。

主人公が墓参りをするシーンでは、お供えに「ワンカップ大将」のビンが。

ワンカップのお酒「ワンカップ大関」が売り出されたのは1964年。

1970年以降、他酒造メーカーもワンカップ市場に参入したそうです。

ちょっと、NHKが時代考証の冴えをひけらかしたのでしょう。

私は朝ドラは毎日、時間に縛られるので、見ないようにしています。

でも、古関裕而がどうのようにして、国民的大作曲家になって行くか、興味はありますが。

今日も終わりです。 今日は一日、見事に曇りっぱなし。

でも、桜は見る見る開花。

明日も良い日でありますように。

愛し児を見つめる母の眼差しのように、優しい気持ちがあふれる世の中でありますように。

今日は、浅田次郎著の「柘榴坂の仇討」を読みました。

簡単なあらすじです。

安政7年3月3日(1860年3月24日)午前9時過ぎ、雪が降る中、大老井伊直弼は約60名の供揃えで、登城をします。

その行列の前に飛び出し正座をして、直訴状をかかげる侍。

その侍に応対したのは御駕籠回りの近習を務めていた志村金吾。

突然、直訴状をかかげていた侍が、志村金吾に切りかかり襲撃の始まり、井伊直弼暗殺。

それから13年(明治)、志村金吾は、逃亡した襲撃犯を討たんと、探し続けていました。

或る人(秋元和衛)から情報を仕入れます。

襲撃犯は18名。

内訳は、水戸藩の脱藩者17名と、薩摩藩士1名。

桜田門外で斬死1名。 同じく桜田門外で自刀4名。

現場近くの熊本藩邸に4名、汐留の脇坂淡路守邸に4名、計8名は下手人を名乗って自首。 後に8名、切腹

残りの5名は逃亡。

或る人から聞きます。 

逃げていた一人の消息が分かったと。

志村金吾は会いに行きます。

今は俥引きになり、何時か、世の為になる日があるのではないかと生きながらえている直吉こと佐橋十兵衛に。

2人は出会って直ぐ、相手が誰か判ります。

その日は、13年前の襲撃の時と同じ雪が降る日。

会いに行った俥引きは、直訴状をかかげ、切りかかって来た侍、当人。

 

佐橋十兵衛も志村金吾も同じ41才。

2人の両親は襲撃後、自刃した模様。

志村は、妻のセツ(今は場末の酌婦)との2人暮らし。

佐橋は独り身。

白く積もった雪の中に、紅の寒椿。

      

その柘榴坂で志村を人力車から降ろし、佐橋は志村に首を差し出します。

もう、途中から涙、涙で、活字が見えなくなるくらいでした。

最後の最後は、ハッピーエンドです。

この小説の中で、浅田次郎は、或る人に言わせます。

襲撃犯の18人は私心なき国士だ、徳川は滅びるべくして滅びたと。

そして、井伊に対しては、国を憂うる多くの者たちを断首にしたあの裁可こそ誤りであったと。

小説ですから史実とは違いますが、みんな国を思ってのことだったのです。

小説は、良いなー ・・ と、つくづく今回も思いました。

今日も、つたない文章にお付き合い頂き、私は大いに感謝です。

 

私が今日のブログに書いた「ガスの元栓」とは、次のサイトの中にある写真の物です。

ガスの元栓は使っていない時 閉める? 閉めない?

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