スーパー

私はスーパーによく買物に行きます。

私が一人で生活を始めたのは20才を少し過ぎた頃でした。

両親と兄と共に暮していました。

ある時ぼんやりしていて、ふと気付きました。

兄貴が結婚したら一緒に住んでおれないなと。

私は思い付いたら直ぐ行動を起こすタイプです。

子供の時からそうでした。

直ぐ不動産屋に行きアパートを見つけて来て、「家を出る」と家族に宣言をして家を出ることにしました。

母や兄は突然の私の宣言に驚愕して猛反対をしました。

母は悲しみ、兄貴は怒り出しました。

私は荷物をまとめて兄に車で運んで欲しいと頼みました。

怒っている兄は嫌だと言って荷物を運んではくれませんでした。

私は仕方がないのでタクシーを呼び、布団だけを運びました。

一人でアパートに布団を運び込み日用品を買いに行きました。

買物からアパートに帰って来ると、家に残して来た私の荷物が運んでありました。

私の居ない間に兄貴が荷物を運んでくれていたのです。

兄貴はオーディオ関係が大好きで大切にしていたステレオも私の為に運んでくれていたのです。

一人暮らしの初日、布団の中に入り家族の有り難さ、温もりを始めてしりました。

母も私が家を出てから暫らくは泣き暮らしていたと、後で言っていました。

そんなこんなで一人暮らし(自炊生活)を始めスーパーに行くようになりました。

その頃はスーパーに行っても男は私一人くらいでした。

でも今は男性の買い物客が一杯います。

世の中は変わったとつくづく思うこの頃です。