挨拶

母(故人)が娘の頃、よその親が我が子に、人に会った時に「挨拶しなさい」と子供の頭を手で押さえて頭を下げさせているのを見て、自分に子供が出来た時には、子供に無理やり挨拶を教え込むのはやめようと思ったらしい。

子供が自発的に挨拶をするのを待とうと思ったらしい。

だから私は、親から他人に挨拶をするように無理に強いられたことはありません。

その結果、私は人に挨拶が出来ない子になってしまいました。

元々引っ込み思案の子供だった私は、小学、中学いや最近まで挨拶が苦手でした。

でも最近になってやっと挨拶が出来るようになりました。

「ありがとう」は特に言うようにしています。

自分一人では生きて行けないのだから、物を買った時、バスを降りる時などに「ありがとう」を言います。

そしてこの時季には「今年は今日が(お会い出来る)最後です。来年も宜しくお願い致します」と言っています。

この歳になってやっと母親の教育が生きてきたという訳です。