クリスマスイブイブ

今夜の最初のお客さんはTOさんとTAちゃん。

何時も仲の良い二人です。

TAちゃんには奥さんがいます。

でも、休みの前の晩は何時もTOさんの家に泊まりに行きます。

TAちゃんが言いました。

「朝起きて何時も考えるんだ。ここはどっちの家だろう?」と。

なんだか分かるような気がしますね。

家と彼の家との二重生活をしているTAちゃんの、朝起きた時の気持ちが。

TIさんとH君の来店。

二人は昼から飲んでいるとのこと。

何となく険悪なムード。

二人で話している中にH君が怒り出して「別れよう」と言って、H君は一人で先に帰ってしまいました。

怒り出したH君の気持ちは理解できます。

二人でいる時に、TIさんは元彼の話ばかりするからです。

Cの来店。

Cは演歌歌手で15年前くらいから知っています。

今夜、17年間付き合っていた男と別れてきたと話をしていました。

Cは調子良く喋り、歌を唄っていましたが会計の時に「お金が無い」と言い出して、お金を払わずに帰って行きました。

クッシュン。

Cは昔、ゲイスナックのマスターをしていた男なのに。

クッシュン。

Aさんの来店。

大きなクリスマスケーキをお土産に来店。

シャンぺンを出し、ケーキを切って来店中の皆さんにお出ししました。

そして、ライトを暗くして、クリスマス飾りのライトの点滅の中で、クリスマスソングを数曲、皆で唄い乾杯をしました。

お客さんをエレベーターに送っていくと、エレベーターにZちゃんが乗っていて店に寄ってくれました。

Zちゃんとはエレベーターで良く会います。

本当に不思議なくらいに会います。

少し酔ったZちゃんと歌を代わりばんこに唄い合い、時間となったので閉店としました。

今夜はチョッピリ悲しい(複雑な気持ち)のクリスマスイブイブでした。

クッシュン。