勝負越中

昨夜は遅くなったので店の後片付をせずに帰りました。

店の片付けと、正月料理用の器を仕舞う為に、昼、店に行きました。

カウンターの上や流しには洗い物がドッサリ。

泣きたくなるくらいの仕事の量。ウエン、ウエン。

やっと片付けを終えて家に帰り、再度また店に行きました。

開店時間6時きっかりにTちゃんの来店。

Tちゃんは最近、携帯電話でかけふ日記を読んでくれています。

「書いていけない事は書かないでね」との話。

Tちゃん、もちろんですよ。安心してね。

Bちゃんの来店。

Bちゃんは55才で髭。

サンタクロースを若くしたような風貌で何時もニコニコしています。

だから、かけふの店では皆から好かれている人気者。

私はBちゃんに言いました。

「褌はするの?」と。

Bちゃんは言いました。「今、しています。越中を」と。

皆が「どんなん?どんなん?」と聞くと、Bちゃんは見せてくれました。

淡いピンクの越中でした。

「勝負越中だね」と私が言うと、「そんなことありません」とのこと。

近鉄百貨店で買ったとのこと。

「六尺は締め方を知らないので教えて下さい」とBちゃんが言ったので、「良いよ。何時でも良いよ」と私は答えておきました。

Yちゃんの来店。

Bちゃんの隣に座りました。

暫らく会話をしたり歌を唄っていましたが、YちゃんがBちゃんに小声で言っていました。

「ホテルに行かない?」と。

そして二人は一緒に店を出て行きました。

ア〜、やっぱりピンクの越中は勝負越中だったと、皆は心の中でガテンをしました。

TKちゃんの来店。

TKちゃんは55才。でも年寄り老けて見えます。

TKちゃんは付き合っている人の為に正月料理を作ったそうです。

でも、正月三が日に相手が来なかったので、折角作った料理を全部捨ててしまったと、話しました。

「TKちゃんは短気だね」と私が言うと、「そうだ」と言いました。

「捨てるくらいだったら店に持って来てくれたら良いのに。勿体ない」と私が言ったら、TKちゃんは「そうすれば良かった」とうなずいていました。

12時を回って看板の灯を消してからMちゃんの来店。

焼酎の水割りを1杯飲んで、1時に帰って行きました。