千夜一夜物語

開店準備をしているところにカラオケ屋さんが来ました。

「カラオケのバージョンアップに来ました」とのこと。

バージョンアップしたらテレビ画面がメッチャ綺麗に、そして鮮明になりました。

歌の本人映像も増えますとのこと。

KOちゃんが「・・・神戸」をカラオケで入れたら本人、五代夏子の亭主(何と云う名前だっけ?)・・・が出て来てビックリしました。

(あー、名前が出て来ない。)

KEちゃんは面白いことを言いました。

これ以上に落ちるところがないと云うところまで落ちた経験をしたくてホームレスになったそうです。

冬場、パッキングケースで寝ていたそうです。

「拾い食いの経験もしたの?」と、私が聞いたら、「お金を持っていたのでコンビニで弁当を買って食べていた」とKEちゃんは言いました。

「それって、どん底の生活じゃーないよね」って、みんなは笑いました。

KEちゃん、他にどんなことを経験したのか今度また聞かせてね。

Iさん、散髪をしての来店。

Iさんって何で色んな歌を知っているのだろう。

本当に不思議。

それに、KEちゃんも色んな歌を知っている。

私なんか歌をほとんど知らないのにね。

Nちゃん(鹿児島出身)の来店。

Nちゃんが小学生の頃、近所のおじさん(当時60才くらい)が夜になると、「散歩に行きましょう」と誘いに来たそうです。

そして、一緒に砂浜に行くとパンツを脱がされていたそうです。

中学生になると、相撲部の高校生にチンポをいらわれていたそうです。

Nちゃんは(60才)今でもハンサムですから、子供の頃はすごく可愛かったのでしょうね。

鹿児島には、そう云う(男同士のH)風土があったそうです。

18才で大阪に出て、キャバレーでアルバイトをしていた時にはホステスにモテモテで、毎晩全てのポケットからはみ出すくらいにチップを貰っていたそうです。

女と結婚や同棲(ジゴロのような生活)もしていましたが、たまたま飲み屋で知り合った人に北欧館に連れて行かれて、本格的にゲイになったと、言っていました。

今は飲み屋で出合った元大家さん(引っ越す前のマンションの大家でノンケの65才)をたらしこみ(Hをして)ゲイにして付き合っているそうです。

元大家さんに、「お金を貸してくれと言っても、お金を貸してくれない。お金を持っているのにケチだ」と、Nちゃんは言い、そして、言いました。

「今まで何度か借りたけれども返していないからね」と、笑っていました。

Nちゃんの人生って面白いなーと、思いながら話を聞いていました。

今夜も色々面白い話を聞けて、楽しい一夜でした。

“かけふの店の千夜一夜物語”でも書いたら面白いかもね。