Yちゃんの来店。本当に久し振りの来店です。
何時も元気で乗りの良いYちゃんなのに、最初は落ち込んでいると云うか大人しく、来店中のお客さんの中で浮いていました。
Yちゃんは40才前の美容師です。
早くみんなの輪の中に入って欲しいと、私が話し掛けているとYちゃんが話し始めました。
美容師の寿命は短いと。
美容室に来るお客さんはおばちゃんが多く、若い美容師に頭をいらってもらうのを好み、又、店がわとしても若い美容師は給料も安く使えるので好むそうです。
その結果、40才にもなるとお払い箱になるそうです。
「美容師としての腕(熟練)は関係ないの?」と聞くと、「みんな腕はチョボチョボだから関係ないの」との答え。
「昔は手に職(技)があると一生食いぱっくれがないと言ったけれど、今は通用しないんだね?」と言うと、「そうだよ」とYちゃんは言いました。
これまで務めていた店のオーナーが「店を閉店する」と言ったので、この春からYちゃんがその店を引継いでやっているとのこと。
借金をして店のオーナーになったので、まだ自分の給料は出ていないそうです。
月末になると支払いの請求書がいっぱいくるので、ぞっとするそうです。
Yちゃんは、店でのお客さんとのやり取り(会話)を面白おかしく話して場(店の雰囲気)を盛り上げてくれていました。
Yちゃんが帰る時に「頑張ってね」と私が言うと、Yちゃんは淋しそうに「うん」と答えました。
ガンバレ。ガンバレ。Yちゃん。