店に行くと、店のドアノブに袋がぶら下がっていました。
中身を見ると、美味しそうなパンが(何種類か)いっぱい入っていました。
アッ、パン屋のMちゃんが置いて行ってくれたんだなと、気が付きました。
そして、Mちゃんから電話。
「パン、ありましたか?」と。
私は「ありがとう」とお礼を言いました。
Mちゃん、本当にありがとう。
また、近い中に来て下さいね。待っています。
TちゃんとHさんの来店。
Hさんは他県に住んでおられて、大阪に来られたらTちゃんの家に泊まっています。
二人は付き合いだされてから1年になります。
でも、Hさんが浮世場慣れをしていて何も出来ないとTちゃんは嘆きつつ笑い話にして話しました。
Hちゃんは食事の用意は何も出来ないそうです。
インスタントラーメンもまともに作れないそうです。
Tちゃんが留守の時など、カップラーメンのふたの真ん中に穴を開けて、お湯を注ぎ、その穴からラーメンを食べていたそうです。
普通だと、カップラーメンのふたを半分くらい開けてお湯を注ぎ、ふたをし直して何分か待ち、ふたを取り外してから中のラーメンを食べるのですが、Hさんはふたの真ん中に穴を開けて用を済ますそうです。
「Hさんは、どんな風にしてラーメンを食べたんだろう」と、Tちゃんは笑います。
アルミホイルの鍋に入ったうどんの場合、普通だとだし汁を鍋に入れてガスコンロにかけて、うどんを入れて沸騰をさせて、うどんが出来てから食べるのですが、Hさんの場合、うどんを入れた鍋にお湯を入れて食べたらしいのです。
食べたら不味かったので、そのままゴミ箱に捨てたそうです。
「印刷してある説明は読まないの?」と、Hさんに聞いたら「面倒くさいから読まない」とのことでした。
万事がこの調子でHさんはすごく変っていると、Tちゃんは笑っていました。
買物をしても、いらない物(食べ物)をいっぱい買ってくるので、食べ切れなくて困ってしまうそうです。
「どうして要らない物を買うの?」と聞いたら、「目にはいったから」とHさんは言いました。
Hさんと一緒に暮したら面白いことがいっぱいあるだろうなと思う反面、大変だろうなと、私は思いました。
Hさんは今夜もご機嫌で長く店にいてくれて、来店中のお客さんの唄が上手いと褒めていました。