今日は定休日なので、店に行って掃除をしていました。
そこに、今日が定休日だと云うことを知らない人の来店。
その人の名はOTさん。
OTさんは前に務めていたスナックMに10年以上前によく来て頂いていたお客さんです。
昭和3年生まれですが今でも身だしなみはきちんとされ、かくしゃくとされています。
かけふの店には初めて来られました。
土木作業員をされていましたが70才で仕事を止められたそうです。
12才頃に電車(汽車かな?)の中で痴漢されたのがゲイの道に入ったきっかけだそうです。
戦争にも行かれたそうです。
OTさんは60代の小柄な男前が好みです。
そして、昔から男に貢ぐのが好きな人でした。
自分の生活を切り詰めて男に貢のです。
今でも、そうみたいです。
付き合って10年以上になる人に今でもたかられて、国の保護を受けながら月3万は貢いでいるとのこと。
本人はそれで大満足のようです。
「金を持っている人を見つけて、養ってもらえば良いのに」と、私が言うと「面倒をみられるのは大嫌い。面倒をみるのが一番」とOTさんは言われます。
OTさんは大お姉さんの鑑のような人です。
今でも「65才くらいで良い男いない?」と私に聞かれていました。
ゲイとして自分の人生をまっとうされているOTさんは凄いなと私は思っています。
いつも明るく、クヨクヨしたりされないOTがうらやましい私です。
人生っていったいなんだろうと、いつも根暗なことを考えている私は、OTさんが大好きです。
折角来て頂いたのだからと、ビールをお出しすると帰られる時に1,000円を置いて行かれようとされました。
「今日は営業日じゃないからお金は要らない」と言っても、1,000円を置いて行かれました。
良い意味での頑固な性格、真直ぐな性格のOTさんが益々好きになりました。