新規さんの来店。
某スナックで「かけふの店は面白い」と聞いて来られたようです。
通称名はTさん(70才)で小倉生まれ。
20才くらいの時、年増の女に声をかけられて付いて行ったら、女ではなくオカマだったそうです。
それもプロのオカマ。散々貢いだあげくに別れたそうです。
オカマに懲りて女、本当の女の方にはしったそうです。
結婚もしたけれど別れて、女を転々、男も転々。
そして日本中を転々とされて、今は一人だそうです。
「波乱万丈の人生だったんだね」と私が言うと「うん」と言っておられました。
N市のIちゃん(54才)の来店。
Iちゃんが住んでいるN市(日本のへそ)は山また山の中にある盆地だそうです。
そして何もないそうです。
唯一の楽しみは、温泉愛好家のノンケの友達とスーパー銭湯に行ったり、居酒屋で飲んだりすることだそうです。
Kさん、2度目の来店。
「お歳は?」とOちゃんが聞いたら、Kさんは赤いセーターを指で引っ張られました。
「あー、還暦ですか」とOちゃんが言うと「うん」と言われました。
Kさんはまだゲイの世界の入り口。
男とのセックスの体験はまだありません。
パソコンで岩手の蘇民祭を検索をして、次から次へとサーフィンしていたら“かけふの店”のホームページにたどり着いたそうです。
そして、店に来られました。
家で密かに“かけふ日記”を読んでおられ、履歴も全部消しておられたそうです。
でもある時、パソコンを立ち上げてビックリ。
かけふの店のホームページがお気に入りに這入っていたそうです。
Kさんのパソコンを時々、娘さんが使っておられるとか。
娘さんが履歴の消し忘れかなにかでホームページを見つけて、お気に入りに移されたかも知れません。
それからは「おーっぴらに“かけふの日記”を読んでいる」と。
自分が男好きだと云うことが家族に知れ渡っているかもしれないと、Kさんは笑って話しておられました。
Nちゃんの来店。Nちゃんは現在、大阪に単身赴任中。
東京の家にはもう自分の居場所がないそうです。
奥さんは現在、更年期で苦しんでおられるとか。
男遊びのかたわら、罪滅ぼしの為に足しげく東京に帰っておられるそうです。
まだ新人のKさんを中心に、IさんやNちゃんがゲイとしての体験談を面白おかしく話して、店は盛り上がりました。
今夜は本当に楽しかったです。