火曜日

年末年始は忙しかったので私達はお疲れモード。

でも、岡ちゃんはお休みの日も大忙しい。

昼は、買出しと明日から店で出す“おでん”作り。

夕方は2人でお店の片付け。

6時半頃に2人でいつもの銭湯に。

銭湯はそこそこ混雑いていました。

露天風呂で涼んでいたらお爺ちゃんが話し掛けてきました。

政治について。

ビンビン声が響いて何を言っているのか聞きにくい状態の中で、政治に弱い私は困ってしまいました。

家に帰ってから2人で“しゃぶしゃぶ”をしながら、録画をしておいた紅白歌合戦を観ました。

紅白歌合戦を観終わったのは11時50分。

それから布団を敷いて、グダグダしながらテレビを切って寝たのは午前1時でした。

Sはなし。念の為。

5日に来店されたIさんが言われた。

「紅白では吾亦紅の“今はいとこが住んでいる・・・”の部分がなかったよ。あそこが一番良いところなのにね」と。

私も吾亦紅の歌詞の中では一番好き部分です。

“今は いとこが住んでいる家に 昔みたいに灯りともる”

田舎では、特に山に囲まれた田舎では日が暮れるのが早い。

そして夜は底抜けに暗い。真っ暗。

暗くなって点在した家々に灯りがともる。

お母さんが一人孤独に耐えながら住んでいた家には今、親戚付き合いもしなくなり疎遠になった従兄弟が住んでいる。

柱には身長に合わせて付けたきずがあり、居間には毎日ネジを巻いた柱時計があり、天井には丸い傘を付けた裸電球。

その家には母親に庇護され育った幼い日々や反抗期を迎えて多感な頃の思い出がいっぱいある。

でも、母が亡くなった今、その家に従兄弟住み、灯りがついている。

田舎で少年時代を送った私には想像しただけで情景が目に浮かんでくる。

涙が出そうになる、いや涙が浮かんできて眼がウルウルしてしまう。

若かった頃の母に抱かれて眠った幼い頃に戻りたいな〜。

でも絶対、戻れない。

クッシュン。