月曜日

今日は朝から雨。

雨が降るとせっかく咲いた桜が散ってしまう。

あれだけ待ちに待った桜なのに・・・。

雨に打たれて散った多くの花びらを見ると、私は淋しくなってしまいます。

最初のお客さんはSちゃん。

今、勤めている会社がなくなってしまうかもしれない。

何時、リストラになるか判らない常態のSちゃんです。

でも、酒好き、話し好きのSちゃんは今日も来てくれました。

ビールを何本も飲んで、後半は回らない舌でみんなの会話に参加していました。

Tちゃん、1ヶ月振りでの来店。

「Tちゃんはどうしたの?来ている?」と、みんなが心配をしていたTちゃんです。

来なかった訳を聞くと、85才のお母さんの身体の調子が悪くなり10日間くらい毎日、病院の送り迎えをしていたそうです。

やっと、病気が少し良くなり安定したので、来てくれたようです。

「病状次第ではペースメーカーを入れることになるかもしれない」と、言っていました。

SちゃんとTちゃんは会話が進んでいて、話しの流れで私が「SちゃんはKに勤めていたよ」と話したら、Tちゃんが言いました。

「大学を出て最初に勤めたのがKだよ」と。

2人は同じ時期に同じ会社にいたようです。

世の中って面白いですよね。

Nさんの来店。

Nさんは71才で年金生活をされているのですが、毎日が多忙のようです。

小学校の下校時、信号の所に立ち子供を誘導したり、ボランティアで老人ホーム等を慰問しているそうです。

慰問は歌を唄ったり、手品をしたり、踊ったりと1人でしているそうです。

植木、盆栽の手入れも。

正月などは家の近くのお店に無償で松竹梅の盆栽を貸して上げているそうです。

それに、煙草の空き箱で傘を作り、みんなに上げておられます。

水曜日に手作りの傘を持って来るそうです。

頭が光り、顔の艶の良いNさんに対して、みんなは「元気だ。肌艶が良い」と言っていました。

介護の仕事をしているAちゃんの来店。

この頃はみんなから介護の相談をよく受けるそうです。

そして、心筋梗塞の気がありニトロを持ち歩いている71才のお父さんから言われているそうです。

「わかっているやろな。もしものことがあったら家に帰って俺の介護をしろ」と。

Aちゃんは笑いながら話していました。