夕方5時過ぎに電話がありました。
「“てるてる坊子”ですか?」と。
電話は岡ちゃんが対応したのだけれど、どうも電話の主は“てるてる坊子”が3年前に辞められて“かけふの店”に代わったことを知られない様子。
「後で行きます」と言われて、電話は終りました。
11時前に新規さん(カメラの三脚を持って、腰には手拭い)の来店。
話を聞いてみると夕方に電話をもらった方でした。
岩手出身で千葉在住のSさんとか。
Sさんは随分昔のゲイマップを頼りに大阪を歩いておられたようです。
昨日、今日と奈良のお寺の写真を撮っておられたそうです。
「何でこんなに(来店が)遅くなったのですか?」と私が聞くと、「南に行って“グリコのネオンサイン(看板)”や“くいだおれ太郎”や“かに道楽の蟹”を写真に撮り、その後、1階のスナックで飲んでいた」とのことでした。
Sさんの隣に座っていたのはKちゃん。
Sさんは小柄でガッチリ体形で50代後半、素朴な感じがしてKちゃん好みです。
頭は短髪で噺家のようなSさんは「褌が好きで、褌をしているけれど、褌の店は行かない」と、言っていました。
Sさんが何で南で写真を撮っていたかと云うと、焼き餅焼のお父さんに大阪に来たと云う証拠写真を見せる為だそうです。
Sさんは本町のホテルを予約されているとかで、お帰りになる時(12時過ぎ)、タクシー乗場まで見送ることにしました。
店は閉店として、Kちゃんも一緒にタクシー乗場まで行くことになりました。
1階までエレベーターで降り、ビルを出ようとした時、Sさんが急に甘えた感じで「帰りたくない。帰りたくない」と言いだしました。
私が先頭になり、SさんとKちゃんが後からついて来る形で3人はタクシー乗場に向かいました。
“通天閣の写真は撮りましたか?”とか何とか私が話し掛けて、ふと後ろを振り向くと、“あれっまー”後の2人は手をつないでいるではありませんか。
「あー、僕がいたら邪魔だね」と私は言い、その場で私は退散しました。
・・・果たして2人は上手くいったのでしょうか?
何となく微笑ましい感じの2人。
上手くいくと良いなと、私は思いました。
今夜は、東京、千葉、高松、静岡などの人の来店があり、忙しかったです。
お断わりをしたお客さんも多数。申し訳ありませんでした。
満席で一つの椅子に2人が座られると云う状態でした。
感謝。