金曜日

6時にFちゃんの来店。

暫らくしてSちゃん。暫らくしてE君の来店。

今夜はどうしたのでしょう。

その後、まったくお客さんの来られる気配がありません。

今夜は、この3人のお客さんで終るのだろうかと心配(覚悟)をしていると、9時くらいから次々とお客さんの来店があり満席になり、私はホッとしました。

Fちゃんが名古屋に転勤していた頃の話をしました。

Fちゃんは、しこたま飲み酔っ払い、帰りの電車がなくなり、タクシーで帰ることにしたそうです。

でも途中で気が変り、サウナに泊まることにしてタクシーを降りたそうです。

サウナでは名前と住所を書かされることになり、名前はやっと書けたけれど、へべれけに酔っているせいで住所がどうしても書けなかったそうです。

あまりにも酔っていたので、サウナへの入館は断られて、仕方なく再度タクシーに乗り、家に帰ったそうです。

後日、家の近くの交番の前を通ると、お巡りさんが愛想良く挨拶をしてくれるようになったそうです。

お巡りさんに知り合いもないSちゃんは、お巡りさんに聞いたそうです。

お巡りさんが何故?自分に挨拶をしてくれるのかと。

お巡りさんいわく。

Sちゃんがしこたま酔った日の夜中、交番の前でSちゃんが寝ていたので、家まで送ったと。

その時、人懐こくて話し好きのSちゃんが面白いことをいっぱい話したと。

酔っ払ったSちゃんはタクシーの運転手に家の場所を告げることが出来ず、困った運転者がSちゃんを交番の前で降ろしたようです。

そこでSちゃんは寝込んだようです。

話を聞いていたみんなは言いました。

「親切な運転手だよね。もし交番の前でなく変なところで降ろされ、寝込んでいたら、物を盗られたかも知れないよ」

「お巡りさんを家に引き込んだのと違う?」とか。

「自分がゲイであることを喋ったのとちがう?」とか。

みんな面白可笑しく言っていました。

その後、Sちゃんが軽い接触事故を起こし、数日後に、交番に届けに行ったそうです。

そうすると「日にちが経ち過ぎている」と、若い巡査に文句を言われているところに例のお巡りさんが出て来て、穏便に済ましてくれたそうです。

Sちゃんはニコニコ、事の顛末を話していましたが、一体、Sちゃんはお巡りさんに何を話し、何をしたのでしょうかね?