木曜日

最初のお客さんはAちゃん(70才半ば)。

Aちゃんは月1ぐらいの間隔で店に来ています。

今日はスパワールド(新世界の天然温泉)に行って来たそうです。

スパワールドは今、入浴料1,000円キャンペーン中で、混んでいると聞いていたので、「混んでいたでしょう?」と聞くと、「そうでもなかった」ようです。

「外人もいっぱいいた?」と聞いたら、「黒人がいた」とのこと。

そして、黒人は前を隠さずにいたとか。

スパワールドは本当に外人、白人も東洋人も黒人も多く、見るだけに関しては楽しい温泉です。

Aちゃんの知り合いが、テレビで有名な占い師K・Hに悩みの相談をしたそうです。

「あなたには背後霊いる。先祖供養をしなさい」と言われたそうです。

占い料は20,000円。

有名な割に占い料はべらぼうに高くないけど、言っていることは月並みだなと、私は思いました。

「人それぞれに守護霊(多分、先祖の霊)がついているけれど、僕達にはゲイの霊がついているかもしれないね」とAちゃんは言いました。

「今日は家で晩御飯を食べる?」と聞かれたので、「食べる」と言って家を出て来たそうです。

誰が晩御飯を作るのでしょう。

晩御飯を作るのが男か?女か?はっきり言わないAちゃんです。

果たしてどっちなんだろう?

Aちゃんは昔、結婚をしていて子供もいるそうです。

「子供の名前を聞いたらビックリするよ」とAちゃんは言いました。

多分、子供は有名人なんだろうなと、私は思いました。

Tちゃんの来店。

世の中で「人は孫が出来て、やっと一人前」と言われるけれど、孫のいるTちゃんは一人前。

結婚もせず、ゲイ一筋の私は永遠に半人前かな?

Tちゃんは言いました。

「今度、生まれて来るとしたら、やっぱりゲイに生まれて来たい」と。

私はどうだろう。

ゲイとして生まれて来たいと云う気持ちもあるけれど、ノンケ(男)に生まれて来たい気もする。

どんな駄目親爺でも良い、ちゃぶ台をひっくり返すような頑固親爺でも良い。

男らしい男に生まれて来たいな。

普通の男に生まれて来たいなと思います。

Sさんに“うなぎパイ”をもらいました。ありがとう。