木曜日

6時頃に電話。岡ちゃんが電話に出ましたが、電話は宮崎の〇ちゃんから。「今月、大阪には行きますが予定がいっぱいで“かけふの店”に行けるかどうか分かりません」とのこと。

忙しい〇ちゃん、時間があったら来て下さいね。

S君とNさんの来店。Hさんの来店。

Hさんが来て、カバンの中から腕時計を取り出しました。時計のベルトの金具が壊れたそうです。ベルトの端(ベルトとベルトをパチン留める部分)の心棒が外れてしまったそうです。時計は飛行機に長時間もしくは回数乗ったので記念にもらった物でHさんにとっては貴重な物だとか。

それを見ていたS君が言いました。「腕時計は持主と一心同体の様なもので時計が持主の(災難などの)身代わりになってくれるそうだよ」と。

「あ〜、そう云うものなのかな?」と、私は黙って聞いていました。

AさんとBさんの来店。

今年、Aさんは前立腺ガンの診断を受け、今は月1でホルモン注射をしています。B君は「おっぱいが出てきてオチンコが退化してきた」と本当か冗談か判らないことを言います。

でも、AさんはBちゃんの言ったことを笑って聞いています。

“笑って聞けるほどにAさんに心の余裕が出来てきたのだな”と、私は安心しました。

病気はなった人しか、その苦しみは解らないと云うけれど、Aさんには頑張ってほしいなと、私は応援しています。

HちゃんとNAちゃんの来店。

Hちゃんが言いました。「柳川出身の詩人で、隣の人妻と浮気をした人は誰だっけ?童謡をいっぱい書いた人」と。

なんで、そんな話しになったか私は知らないけれど、Hちゃんが言い出しました。

NAちゃんも考えたけれど名前が出て来ません。

さんざん考えたあげくHちゃんは電子辞書を取り出して調べたあげく、「あ〜、北がつく人」とHちゃんは言いました。

詩人の名は北原白秋でした。

そして、「隣の人妻と出来たのは有名な話しだよ」とHちゃんはNAちゃんに言っていました。

お客さんが早めに帰られたので、「少し早いけれど店、閉めようか?いっぱいの飲もうか?」と岡ちゃんと話し、看板を消してドアをロックして間もない頃、ドアがガチャガチャと鳴りました。

誰か来たみたいです。岡ちゃんが飛び出したらエレベーターが閉まり1階に。

岡ちゃんは階段を下りて1階まで追っかけました。

ビルの外まで出て見ると、そこにはTちゃんがいました。

Tちゃんを連れて岡ちゃんは帰って来ました。

Tちゃんは仕事の付き合いで高級クラブに行ったそうです。でもノンケとの付き合いで疲れ、三津寺からタクシーを飛ばして新世界に来たそうです。

でも、かけふの店が閉まっていたので「どこに飲みに行こうか?」と思案をしていたそうです。

(今日は木曜日で休みの店が多く、営業をしていたとしても暇な曜日なので早仕舞いしている店が多いです。)

「遅くにごめんね」とTちゃんが言い、「良いよ。『早めに終わったから僕達もいっぱい飲もう?』と言っていたところだよ」と私が言うと、「飲んで、飲んで私のボトルを飲んで」とTちゃん。

それから3人で昔話や色々の話しで盛り上がりました。

Tちゃん、ありがとう。

私が岡ちゃんと出会う前のことですが、Tちゃん、岡ちゃん、私の3人は同時期、同じ店(今はないスナック)“ぼんち”に行っていました。

私は早い時間に行っていたので岡ちゃんやTちゃんには会ったことがありませんでした。

Tちゃんが言うのには、「あの店の客をずっと見ていて、岡ちゃんが一番いい男だった」そうです。

そして、「岡ちゃんは、周りに気を使っていてビールなどをみんなに注いで上げていた」そうです。

そして「マスターがみんなに『早い時間にかけふに似た人が来ているよ』と言っていた」そうです。