日曜日

Y君は男と一緒に住んで半年くらいになります。

最初の頃は日常生活における習慣の違いで色々戸惑ったみたいです。

「もう一緒に住むことに慣れた?」と聞いたら、「ある程度、慣れた」の返事でした。でも一人っ子で甘やかされて育った彼の小さなことが時々、気になるそうです。

食堂で食べ終わった後、使った箸を箸袋に入れるのは良いけれど、箸袋の端を彼は折らないそうです。「“使った箸です”の意味で箸袋の端を折りなさい」とY君が言うと、「また重箱の隅をつつく様なことを言う」と彼は言うそうです。

「お風呂の湯船に浸かって湯船に背中を当てると、ザッラとするの。彼が湯船をちゃんと洗っていなから垢がまだ残っているの。一緒に住んでいる2人の垢だから、まー良いかと、あきらめる」とY君は笑って言いました。

今夜は彼と通天閣の下で待ち合わせとか。

「彼を店に連れてくれば良いのに」と岡ちゃんが言うと、「かけふの店は私ひとりの隠れ店だから、彼は連れて来きません」とのことでした。

Hさんは全く料理が出来ません。包丁も使えません。

男(死に別れた彼)と一緒に住んでいた時、サラダを作るのにハサミでキュウリを切っていたら、それを見て彼は呆れたそうです。

今は1人暮らし。カップラーメンを作ろうとしたそうですが、やり方が分からず麺がふやふやにふやけてしまったそうです。

出張先のウィークリーマンションで体調が悪くなり寝込んだそうですが、食事の為の買い物にも行けず「これでは飢え死にしてしまう」と実感したそうです。

そこで、新年から男の初心者料理教室に行くそうです。授業のチケットを10枚、買ったそうです。「最初は包丁の使い方を習い、玉ねぎのみじん切り、大根の皮剥きを習う」とHさんは言っていました。

「岡ちゃんのお父さんは怒ったらちゃぶ台をひっくり返すような人だったらしいよ」と私が言うと、Hさんが「夫婦仲が悪いと子供がゲイになるらしいよ」と言いました。それを聞いて、みんなは同意し、それぞれの両親の話しをしました。

Nちゃんの両親は喧嘩ばっかり。お父さんは遊びまくり、お母さんが一所懸命に働いてNちゃんら兄弟を育ててくれたそうです。どこかに腹違いの兄弟がいると、Nちゃんは話しました。

Aちゃんのお父さんは大酒飲みで、やっぱり夫婦仲が悪く、お母さんに暴力をふるっていたそうです。

Hさんも同じような環境で育ったそうです。

ちなみに私の家は嚊天下(かかあでんか)だったので、父は小さくなっていました。だから強い父親像を求めて、私はゲイになったのでしょうね。