猫の救出劇

岡ちゃんの感謝と感激物語(実話)

店に遊びに来る猫(通称チビ)の姿が、1月末から見えなくなりました。

「どうしたのだろう」と、2月5日(土)の深夜、通天閣商店街を「チビ、チビ」と呼びながら私が探していると、迷子になった猫が「ニャ〜」と弱々しい声で鳴き返してきました。

猫の鳴き声を頼りに探してみると、通天閣本通りにある建物と空家の狭い隙間にいました。

隙間は5cmぐらいで猫の頭より狭く、猫が出られなくなっていました。

こんな狭い所に、なぜ猫が入ってしまったのか、屋根を歩いていて隙間に落ちたのか、原因は判りません。

 それから毎日、店の始まりと終わりに餌をやっていましたが、「このままでは猫は寒さと飢えで死んでしまう。何とかしなければ」と思い、9日の夕方に商店街の世話役の人に相談をしました。

猫の状況を見た世話役の人が、「通天閣副会長のTさんに連絡しなさい」と教えてくれました。

Tさんに電話をして、「何とか猫を助けたい、良い方法がないでしょうか」と相談すると、「会長と相談して、出来るだけのことはしてみます。また後で連絡します」と、Tさんが言ってくれました。

 夜の9時30分過ぎ(店の仕事中)にTさんから「現場にいますので」との電話があり、現場に行くと、Tさんと浪速警察の警察官2人がいました。

警察官が空家の連絡先や周りの状況を調べ、浪速消防署に連絡をとりレスキュー隊を要請したくれました。

待っていると間もなく、レスキュー隊員6人が来ました。

レスキュー隊員が、手際よく隙間にエアーマットを入れ圧力をかけて隙間を広げてくれたので無事、猫を救出することが出来ました。

 救出活動中に、「猫も命があるのだから」と言って協力をしてくれた小太りで中年の警察官の言葉が、私は嬉しかったです。

 猫1匹の救出の為に、Tさん、警察官、そしてレスキュー隊の人々に協力してもらいました。

私は感動すると共に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

                 (代筆 かけふ)