木曜日

今夜、最後のお客さんはAちゃん。

Aちゃんは現役の頃、原子力発電に関係する仕事をしていたので「東京電力福島第一発電所の事故はいつ終わるの?」と聞いたら、「早くて5年。発電所30キロ以内に住めるようになるには30年以上かかるだろ」と言い、震災で起きた事故に対する東電や政府の対応の悪さを説明してくれました。

私は原子力発電のことはチンプンカンプン。

“終息には、これからまだまだ先まで続くのだ”と私は気が重くなりました。

1986年4月に起きたチェルノブイリ電子力発電所の4号炉の原発事故についても、石棺(4号炉を覆うコンクリートの建造)が古くなって来ているので建て直しか修理が必要だそうです。

4号炉を廃炉にする作業はまだ続いているそうです。

原子力発電の恩恵を受けてきた私、これから私はどうしたら良いのだろう。

Aちゃんの家の庭には花ではなく、野菜を植えているそうです。

野菜を食べにナメクジなどが来るそうです。

ヤモリやムカデや超でかい蜘蛛などが出るそうです。

蜘蛛の目と目が合ったそうですが目が光っていたそうです。

蜘蛛とにらめっこをしている間に奥さんが新聞紙を丸め、壁をトントンと叩いて、蜘蛛を窓の外に追い出したと、Aちゃんは言っていました。

家の前の溝に黄色い物が丸まっていた。ウンコかな?と思いのぞきこんで見ると、小さな黄色い蛇がどくろを巻いていたそうです。

塀の上になぜ竿があるのだろう?とよく見て見ると蛇だったそうです。

家の近所に廃屋があり、みんなから蛇屋敷と呼ばれいるそうです。

蛇はそこから来るのだろうと、Aちゃんは言っていました。