金曜日

去年、転勤で東京からO県に戻って来たNちゃんと、Yちゃんの来店。

Nちゃん(56才)の実家は、両親が亡くなり空家になっていました。

その空家に戻り、独り暮らしを始めたNちゃんです。

かましいくらいに蛙やセミが鳴き、本当の田舎。

田舎暮らしが1日で、いやになったそうです。

田舎に戻ると、住んでいる人達の顔ぶれは、町を出た時と全く同じ。

ただ、年月が流れ、みんな年相応に歳が行っていたそうです。

「何処どこの息子が戻って来た」と、近所の人達がのぞきに来たり、「こんなん作った」と、おかずを持って来てくれるそうです。

行かず後家の同級生の女は「何かあったら言ってね」と、興味を示してくれたそうです。

田舎の交通手段は一時間に1本しかないジーゼル車。

ジーゼル車が駅に着き、ドアが開くのを待っていたら開かない。

「あんたは田舎もんだね」と言って、おばあさんが、ドアを手で開けるよう(ジーゼル車のドアは手動式)教えてくれたそうです。

「田舎もんに『田舎もん』と言われたくない」と、Nちゃん。

(私も田舎に帰った時、女子高生がドアを手で開けて乗り降りしているのを見て、驚いた事がありました。)

駅のホームに立ち、ボーっとしていてNちゃんはジーゼル車が着いたのに気が付かなかったそうです。

運転手が、“Nちゃんは乗らない人”と判断してジーゼル車は発車。

ジーゼル車が動き出してNちゃんは「あっ」と、我に返ったそうです。

それに気付いた運転手が、ジーゼル車をバックさせてホームの定位置に戻してくれて、Nちゃんは乗る事が出来たそうです。

それくらいに、のんびりとした所だと、Nちゃん。

Nちゃんの面白い話を聞いて、みんなは大笑いの連続でした。

田舎暮らしでストレスがたまる毎日のNちゃん。

週末に飲みに出るのが唯一の息抜きだそうです。

今は、町の観光ガイドをボランティアでしていて、旅行者に喜ばれているそうです。

同棲をしていて同棲相手が今夜は留守なので飲みに来てくれた人が2人。1人はNAちゃん。1人は今夜が3回目の来店のA君(40才)。

A君は最初、カットで焼酎の水割りを飲んでいましたが、後でキープしてくれたので嬉しかったです。

2人から面白い話しをいっぱい聞きましたが、「日記に書かないでね」と言われたので、2人のことは書かないでおきます。